マーケティングテクノロジー事業のSMNは4月12日、子会社のSMTの宮口文秀社長によるマネジメント・バイアウト(MBO)に向け、基本合意したと発表した。SMTを分割し、メディアデータを軸としたソリューション事業を承継する新会社を7月1日付で設立。新会社の株式を同日付で宮口氏に譲渡し、宮口氏はSMT代表取締役を退任する。
事業再編の一環。新会社の事業の範囲など詳細については5月13日付で承認予定。
SMNの2022年3月期通期連結業績は、売上高は前期比10.3%増の133億6000万円と伸びる見込み。一方、営業利益は58.7%減の1億2500万円、経常利益は同比69.3%減の9000万円で、純損失2億1500万円の予想。1月28日の下方修正をさらに下げた。ソフトウエアの減損損失2億円を計上する。
SMTのテレビ視聴データを活用したソリューション事業は堅調に推移している一方、SMNグループでは実店舗向けのオンライン・トゥ・オフライン事業や、三陽商会から買収したeコマース支援会社ルビー・グループとの相乗効果が出なかったり、代理店事業で失注したりと不調要因が多く見られた。