「自分のことが分からない」「実は清純派に憧れていた」……女優の正体や、いかに (ゲスト:玉城ティナ)【前編】

「ドジっ子」「清純派の役」に挑戦してみたい

中村:玉城さんは、14歳の頃から活動されているので2022年でデビュー10周年なんですね。初めから女優をやりたいな、という思いはあったんですか?

玉城:いえ、正直言うと全くなかったです(笑)。中学3年生で『ViVi』という雑誌の専属モデルになることが決まりまして……。その時は、沖縄に住んでいたんですね。専属モデルというのは月に何回か必ず撮影の仕事がありまして。「これは東京に行っても、地味に食べていけるんじゃないかな?」って(笑)。それで、「よし、上京しちゃお~!」と思いました。

中村:それが高校生ぐらいの時からずっと?

玉城:そうですね、高校から東京に来て、結局20歳まで丸7年ほど『ViVi』をやらせていただきました。実際に女優のお仕事をやっていきたいな、と思ったのは高校3年生ぐらいですかね。

中村:それは、オーディションとか、きっかけがあったんですか?

玉城:うーん。このままモデルだけやっていたら、私もみなさんも飽きるんじゃないかな、と思って(笑)。自分としても、ちゃんと映画に興味を持てたのがそれぐらいの年だったので。15歳から18歳ぐらいまでは、環境に慣れるのに必死でした。ですから、そこから先の自分の人生はあまり考えていなかったんですよね。

澤本:元々、映画は観ていた方なんですか?

玉城:18歳か19歳ぐらいから観はじめた、という感じで。本当に勉強ベースで観たり、時間が余った時に映画館に行ったりしていたので。私の中ではなんとなくひとりになりたい時に映画館に行く、という感じでしたね。

中村:その後、演技の道を志すことになられて。そこで難しさを感じたのか、意外とトントン拍子で行けたのか、どちらでした?

玉城:いやいや、今も「難しいなぁっ」て思いますし。正直言うと、当時はハーフの人間が女優をやるということがまだ一般的じゃなかったんですね。みんなから「女優としてどうなの?」っていう感じで見られている感じがすごく伝わってきていましたし……。今もそういう時はありますけどね。

権八:えーと、それはどういうことですか?(笑)

玉城:日常的なシーンを描いた画面の中では浮いてしまう、っていうことですよね。

中村:それは、いわゆる「ハーフ枠」というか?

玉城:そうですね、ひとつの枠で見られやすいですし。でも、わたしはそういう若干アクの強い役を演じるのがとても好きだし、自分に合っていると思うんですね。「ルックス込み」のキャスティングもあると思っているので、そこはすごくいいなとは思っていますけど……。でも、清純派の役柄で「海辺を駆け抜けて、汗がキラリ!」というのにずっと憧れていました(笑)。

権八:え?憧れていたの??

玉城:はい。22ぐらいまで(笑)

澤本:それって、つい最近じゃないですか(笑)

権八:でも、それはこれからあるかもしれないですよね。

玉城:あることを願って、といいますか……(笑)

中村:あ~、でも確かに「ドジっ子キャラ」はこなさそうですよね。

玉城:でも、ドジなんですけどね!(笑)

一同:ははははは!

沖縄の人のイメージは「暗くてシャイ」!?

権八:玉城さんて、ふだんどんな生活をしているのか全然想像つかないですね。

玉城:いや、本当にふつうですよ。ふだんは家事をしてますし。あんまり真夏は出歩かないですね……(笑)

中村:沖縄生まれですよね?暑いのは得意じゃないんですか?

玉城:いや、たまたま沖縄に生まれただけなので、別に得意じゃないんですよね(笑)。沖縄の人は日中あまり外に出ないので。日が暮れてから外に出たり、お買い物に行ったり。

中村:あ、そうなんだ?それは暑すぎるから?

玉城:はい、暑すぎるので。ですから、そんなに泳ぎが得意な人もいないというか……。みんな体操着で海に入るんですよ。

一同:え??

中村:それは、あまり水着を着ないということですか?

玉城:いや、恥ずかしいというかシャイなんですよね、沖縄の人って。活発で明るくてフレンドリーっていうイメージがあると思うんですけど、私的には沖縄の人ってすごい「暗くてシャイ」だと思うんですよ(笑)。

権八:ええ~?暗くてシャイ?!(笑)。僕のイメージとしては、例えば家でご飯を食べてると、近所の人たちが「ハイハイ、なんくるないさー!!」って言いながら踊りながら入ってくる感じなんですよね。

一同:ははははは!

玉城:(笑)。そっちの派閥もあると思いますよ。でも、私の家は両親ともシャイだったし、家に知らない人がいるということがほぼなかったですね。

権八:あ、そうなの?みんなが出たり入ったりしてるのかと思ってた(笑)。

一同:ははははは!

玉城:そういう家庭もありますね(笑)。

権八:それで、泡盛を毎日飲んで、と……。

玉城:いや~、母は全くお酒を飲まないですし、父親もあまり一緒にいる時はお酒を飲んでいるイメージがないんですよね……。

権八:ティナちゃんご本人はどうですか?

玉城:わたしは泡盛を飲みますし、割となんでも飲みますね。いや~、いいんです。私の話は…… (笑)。

一同:はははははは!

次ページ 「珍しい“等身大の役”に、ファンから反響が」へ続く

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