JTBとブランド品買取販売の大黒屋は4月20日、中古ブランド品の買取代金の代わりにJTBの旅行商品の支払いなどに使えるポイントを付与する取り組みを始めた。査定金額に10%上乗せして付与する。JTBはポイント会員向けに大黒屋の買取サービスを案内するなど、相互送客を図る。期間限定で5月8日まで。
サービス名は「たんす資産かたづけ旅」とした。訪問や宅配、店頭での買い取りに対応する。対応店舗は東京、神奈川、千葉の17店舗。
付与するJTBトラベルポイントは、JTBグループの旅行商品や、eコマースサイト、レストランでの支払い時に使えるほか、日本航空のマイル、三越伊勢丹グループのポイントに交換できる。
JTBの直近の2021年3月期は、売上高が前期比71.1%減の3721億1200万円、純損失が1051億5900万円だった。新型コロナウイルス感染症の拡大で大打撃を被った。合計で7200人の人員削減も報じられている。
大黒屋によると、市場に流通していない“埋蔵金”としての国内の中古ブランド品は4兆4000億円規模に上るという。リサイクル通信の推計では、2020年までリユース市場は伸長を続けているものの、ブランド品の流通額は19年比で13.2%減の2464億円となった。