米メタは4月27日、2022年第1四半期決算を発表した。広告の売上高は269億9800万ドル(約3兆4760億円)で、前年同期比6%増だった。
「Facebook」や「Instagram」などメタが運営するサービスでの広告インプレッションは、前年同期比15%増となった。一方、広告単価は8%下落した。
「Facebook」の日間アクティブユーザー(DAU)は前年同期比4%増の約19億6000万人。前年比の伸び率としては直近8四半期で最低となったものの、前四半期の2021年10〜12月期より3000万人増加した。前四半期は前期から減少していた。
グーグルの親会社アルファベットの22年第1四半期決算で、グーグルの広告収入は前年同期比22%増の546億6100万ドル(約7兆1000億円)だった。小売による利用が増えたという。
ロシアのウクライナ侵攻による影響は、第2四半期により顕著に出てくるとみられる。アルファベットも「戦端が開かれたタイミング――第1四半期での影響として、特に欧州の広告主がYouTubeへの広告出稿を手控えたことが挙げられる。侵攻の影響はいまなお進行中だ」とした。2021年のアルファベットの収益の1%がロシア由来という。ほとんどが広告収入だ。
メタが将来的な事業の柱として注力している「メタバース」関連の「リアリティ・ラボ」は、売上高が前年同期比30%増の6億9500万ドルだった。投資が先行しており、営業損失は同比62%増の29億6000万ドルとなった。
メタの総売上高は前年同期比7%増の279億800万ドル(約3兆6000億円)、営業利益は同比25%減の85億2400万ドル(約1兆1000億円)となった。純利益は同比18%減の74億6500万ドル(約9611億円)だった。