「グッドデザイン賞」を主催する日本デザイン振興会は5月11日、学生などを対象とする「グッドデザイン・ニューホープ賞」を新設しエントリーを開始した。応募締め切りは7月15日。大学や専門学校などのゼミの課題制作や卒業制作、自主研究などのデザインを募り、将来を担う世代の活動を支援する。
応募にあたっては、2022年4月1日現在で個人またはグループの全員が日本国内の各種専修専門学校・大学・大学院に在籍しているか、2021年6月以降に卒業・修了していることが条件となる。いずれかに該当すれば年齢の制限はなしとしている。同一年度に同一の応募者が応募できる点数は1点まで。
応募テーマはないが、エントリー時に4つのカテゴリーのうちいずれかを選ぶ形となる。社会を構成する「ものごと」全般のデザインをカバーする4つの領域として、(1)物のデザイン(製品など)、(2)場のデザイン(建築、施設、環境など)、(3)情報のデザイン(コンテンツ、プログラム、メディアなど)、(4)仕組みのデザイン(サービス、システム、取り組みなど)のいずれかにあてはまる取り組みを募る。
応募対象となるのは2017年4月以降に制作された作品で、2022年12月3日の受賞発表日に公表できるものに限る。また、各種権利の侵害がなく、関係教育機関や企業などとの間で応募に関して支障がないことを確認しておく必要がある。
最優秀賞(賞金30万円)1点、優秀賞(同5万円)は7点選出される予定。また、受賞者のデザイン活動を支援するために、企業でのインターンシップやデザイナーによるワークショップへの参加などの独自のプログラムを展開する予定だという。
「グッドデザイン賞」と同じく、審査委員長は安次富隆氏(プロダクトデザイナー/ザートデザイン取締役社長・多摩美術大学教授)が、審査副委員長は齋藤精一氏(クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰)が務める。そのほかの審査員は以下のとおり(敬称略)。
物のデザイン
・安西葉子(デザイナー/ドリルデザイン)
・小倉良介(プロダクトデザイナー/富士フイルム)
場のデザイン
・山出淳也(アーティスト/Yamaide Art Office代表)
・工藤桃子(建築家/MMA Inc.)
情報のデザイン
・佐々木康晴(クリエーティブディレクター/電通)
・河原香奈子(デジタルプロダクトデザイナー・ディレクター/Takram)
仕組みのデザイン
・林千晶(プロジェクト・マネジャー/ロフトワーク代表)
・秋吉浩気(建築家・メタアーキテクト/VUILD Inc.)