マーケティングの4Pすべてが流動化する時代の広告ビジネス(後篇) 安藤元博×音部大輔

安藤さんに聞いた「The Art of Marketing-マーケティングの技法」のここがおススメ!

「 理論の本であり、実践の本。もはや、実務で実践するしかない1冊 」
 

マーケティングに関しては、数々の理論の書籍が出ていますが、そういった本を読んだ瞬間にマーケティング戦略が立案できるようになるわけではありません。その点で、音部さんの「The Art of Marketing-マーケティングの技法」は、理論の本でありながら、実践のための本でもあるところが秀逸だと思います。

 

決して、奇をてらったことが書かれているわけではない正論中の正論をものすごくシャープに示した上で、かつ自らが携わられた経験にもとづく実践のノウハウ、方法を説いていらっしゃいます。

 

「フレームワークは嫌い」という態度で仕事をしている人が、ちょろっと立ち読みするくらいの感覚で接すると、「なんだ、フレームワークの話か」と思うかもしれない。しかし、音部さんの本は単純なフレームワークを解説したものではありません!

 

音部さんが実践してきたことを単に「真似してください」と投げかけているだけの、よくある単なる事例解説本でもありません。誰もがやらなければならないことを正面から扱った、真に実務に生かせる1冊だと思います。

 

音部さんに聞いた「広告ビジネスは、変われるか?
―テクノロジー・マーケティング・メディアのこれから」のここがおススメ!

「 メディアとコンテンツの分断を乗り越える構想がわかる1冊 」
 

マーケティングの全体最適を実現する設計図ができても、それを実践する段階においてメディアとコンテンツが分断しているという現状に課題意識を持っていたので、安藤さんが本著を通じて提唱するAaaSの概念に、非常に納得感がありました。

 

「パーセプションフロー・モデル」で提唱したマーケティングの全体最適をいかに実践に落とし込んでいけるか。それを考えた際、「パーセプションフロー・モデル」とAaaSは非常に相性が良いものと思います。

 

【プロフィール】

博報堂DYホールディングス 常務執行役員
博報堂 常務執行役員
博報堂DYメディアパートナーズ 常務執行役員
安藤 元博氏

1988年博報堂入社。以来、数多くの企業の事業/商品開発、統合コミュニケーション開発、グローバルブランディングに従事し、 “生活者データ・ドリブン”マーケティングの中核組織を率いてきた。現在、博報堂DYグループのテクノロジー領域を統括する。ACC(グランプリ)、Asian Marketing Effectiveness(Best Integrated Marketing Campaign)他受賞多数。ACCマーケティングエフェクティブネス、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル等の審査員を歴任。著書『マーケティング立国ニッポンへ−デジタル時代、再生のカギはCMO機能』(日経BP社)『デジタルで変わる広報コミュニケーション基礎』(宣伝会議)ともに共著。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了(社会情報学)。

 

定価:1,980円(本体1,800円+税)
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クー・マーケティング・カンパニー 代表取締役
音部大輔氏

17年間の日米P&Gを経て、欧州系消費財メーカーや資生堂などで、マーケティング組織強化やビジネスの回復・伸長を、マーケティング担当副社長やCMOとして主導。2018年より独立し、現職。消費財や化粧品をはじめ、輸送機器、家電、放送局、電力、D2C、医薬品、IP、BtoBなど、国内外の多様なクライアントのマーケティング組織強化やブランド戦略を支援。博士(経営学・神戸大学)。 著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)。

 

定価:2,640円(本体2,400円+税) A5判 304ページ
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