『ゼクシィ』13代目CMガールの素顔
中村:堀田さんといえば、ゼクシィのCMですね。13代目CMガールだと。あとは『non-no』(集英社)専属モデル。そして、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)にご出演で大活躍と……。お忙しいですか?
堀田:2022年に入ってから、毎日立て続けに仕事があるという感じですね。こういうコロナ禍の中で続いているというのは、すごく嬉しいことです。
権八:そうすると、お休みが本当にないっていう感じですか?
堀田:2022年に入ってからは、ホントに全くなかったですね。
権八:あらら、2022年に入ってからって、もう……すごいね!(笑)
堀田:あははは。そうですね~。
権八:そうなんだ。あれ、『ゼクシィ』のCMガールって、今もでしたっけ?
堀田:今、2年連続でやらせていただいていて……歴史を止めているんですけど(笑)。
一同:爆笑
堀田:いいのかなぁ~?みたいな(笑)
権八:ちょっと、イイ!言い方がいい。
堀田:そうなんです、ありがたいですね。
権八:そうかぁ~。『ゼクシィ』に出る子って、歴代錚々たるメンバーですよね。
堀田:いやぁ~、本当にそうですね。
権八:広瀬すずちゃんもやっていましたよね、確かね。
堀田:あ、そうですね。
権八:もし休みがあったら、どんなことをしたいですか?
堀田:温泉がすごく好きです。コロナ禍になる前までは、友だちと一緒に金沢に行って、海鮮を食べて、温泉に入って帰ってくる、ということをやっていました。やっぱり、旅行には行きたいですよね、今……。
権八:行きたいよね~。あとは、趣味や好きなものが大人っぽい、というね。
堀田:レトロなものが好きなので、純喫茶が好きです。休みの日があるとひとりで行って、「オレ・グレッセ」を頼んで……(笑)
澤本:「オレ・グレッセ」?「オレ」と「グレッセ」……?
堀田:コーヒーに、白くて甘いものが乗っているんですけど……。それを頼んで、カウンターで本を読んで帰ったりしてますね(笑)
権八:あ、イイねぇ~!
澤本:純喫茶が好きな人って、大体、カメラが好きなんですよ。
堀田:あら!あはははは!正解。そうなんです、フィルムカメラも好きです。最近はなかなか撮りに行けないですけど、家にありますね。でも、今は少し前のものが流行ってきているじゃないですか?「写ルンです」みたいに。
権八:あぁ~!
堀田:現場に行くと、同世代の子たちはみんな撮っていますね。
澤本:そうなんだってね。
堀田:そうなんです、「チェキ」とかも。
澤本:「チェキ」と「写ルンです」は、みんなすごくやっている。
権八:「懐かしい」っていう感じですけどね~。僕らからするとね。高校生の時、「写ルンです」をいつも鞄に入れて持ち歩いてましたね。パシャパシャ撮って……。
堀田:うんうん。
権八:当時すごい撮ったから、いまだに大量にあります。ヤバい写真が(笑)。
澤本:現像しちゃうと、捨てられないから。
堀田:そうですよね。
澤本:あと、現像していない「写ルンです」が家の中でたまに出てくるのよ。
権八:それ、コワいですね。
堀田:あはははは!
権八:誰が写ってるんだろう、みたいなね。それが家にあった日には……(笑)
澤本:現像しようかな、とは思うけど、何が写ってるか分からないしな、と思って。
堀田:コワい……(笑)
権八:僕が現像しましょうか?怖いだろうから、代わりに持っていって。
堀田:あはははは。
中村:やっぱり、デジカメとは違って、現像したものには、物質としての価値があるというのはいいですよね。
堀田:はい。
権八:と、こうしている間に、今僕が「オレ・グラッセ」を調べましたよ。「フランス語で“ツヤを出す牛乳”という意味で、コーヒーとミルクがキレイな層になったとても美しいドリンク」だそうです。失礼しました、不勉強で。
堀田:私も、曖昧な感じで言ってました(笑)
夢は「モデル」から「女優」へ
中村:堀田さんは滋賀県出身ということですが、どうやってデビューをされたんですか?
堀田:私は「アミューズ」という会社に所属していまして……。
権八:存じ上げております(笑)
中村:知ってますよ、アミューズ……どデカい!
澤本:大変、お世話になっております。
堀田:あははは。そのアミューズの全国オーディションが2014年にあったんですね。そのグランプリが、今ドラマにもたくさん出てらっしゃる清原果耶ちゃん。彼女が同期なんです。あとは『鎌倉殿』でも一緒の金子大地くんも同期だったり、『ゼクシィ』で一緒の鈴木仁くんも同期という世代です。その時期に入りました。
澤本:それは、自分で応募したんですか?
堀田:はい。自分で応募しました。
澤本:ということは、前からそういうことがあったらやってみたい、と思っていたんですか?
堀田:思っていましたね。
澤本:それは、いつぐらいからですか?
堀田:私の最初の夢が“モデルさん”でした。というのも、母がお洋服が好きな人だったんです。可愛らしい服装をさせてもらっている時に「モデルになりたい!」という夢が生まれたんですね。そこから、自然に「女優を目指してみようかな」となりまして……。でも、いずれにしても表舞台に立つようなことをずっとやってみたかったので、高1の時にオーディションを受けました。
澤本:へ~!
中村:でも、当然ながらめちゃくちゃ「狭き門」のはずですよね。結構、練習もされたんですか?
堀田:いや、なんにもせずに行きました。
中村:え?!
堀田:そのオーディションが、「来てくれた人、全員と会います」というものだったんです。マネージャーさんたちは、相当な人数の方と会われていたと思うんですけど……。その時、一次審査で選んでくださった方が今のマネージャーさんです。
権八:へえ~、そうなんだ~!
澤本:ありがとうございます。
中村:ありがとうございます!
堀田:ありがとうございます。あっはっは!
権八:ブースの向こうのマネージャーさんに、お礼をね(笑)。それで、こっちにはいつ出てこられたんですか?
堀田:高1でそのオーディションに受かって……。その時、滋賀県の高校に入学しちゃってたんですよ。なので、高2で転校しました。アミューズには寮があるんですけど、最初は女子寮に住んで、という感じですね。
権八:僕らの身近には、そういう人生があまりないから分からないけど……。たとえば、中学校の時も「美少女」なわけじゃない?
堀田:いやいやいや!(笑)
権八:そうすると、周りから「真由、そういうの受けなよ!」とか、そんな話を周りでされたりしていたんですか?あとは親からとか……。
堀田:いや、なかったです。そういうのは全く。
権八:じゃあ、自分の心に秘めていた?
堀田:秘めて、黙っていました(笑)
権八:じゃあ、高1の時にオーディションを受ける時も、周りには言わず?
堀田:誰も知らなかったです。通っていた中学校も、小学校と隣接している所で、9年間メンバーがずっと一緒なんですよ。だから、「カワイイ」「好きになる」とかもなかったですね。
権八:え、そうなの?
堀田:なんかもう「仲間」って感じでした。
権八:周りの男の子はあったんじゃないの?
堀田:あったんですかね~。どうなんだろう?(笑)
権八:「真由のごと、好きだぁ~!」みたいな。
堀田:訛りが……はははは!
権八:ちょっと訛りの方向性が違うか(笑)。失礼しました。
中村:でも、オーディションで決まった後、クラス内で騒然としませんでした?リリースは出なかったんですか?
堀田:リリースは出たんですけど、誰も気づいていなかったです(笑)
一同:ははははは!
中村:滋賀は見ていないのかぁ~(笑)
堀田:滋賀の方で芸能関係を目指そうというのは、結構まれだったんだと思うんですよ。特に私の中学でそんなことやるというのは。
一同:笑い
堀田:入学したその高校も、退学みたいな形で転校したので、みんな全然気づいていなかったですし……。「なんか、変わった子だな」という感じだったと思います。
澤本:退学になった時はさすがに「芸能界に行くから、退学する」というのは分かっていたんですか?
堀田:たぶん、分かっていたと思います。
澤本:そうじゃないと、「ただ、退学になっちゃった人」みたいなね(笑)。
一同:笑い
堀田:でも、周りの友だちには「朝ドラに出ない限り、認めない」と言われて……(笑)。「頑張るね」って言ったんですけど。
中村:ええ~、芸能界?きっと騙されてるんでしょ?みたいな。
堀田:そうそうそう!(笑)
権八:ええ、そんな事言うの、周りの人?!……面白いね。
堀田:そんな友だちでした(笑)。みんな信じていなくて。
中村:でも、それこそ朝ドラの『わろてんか』(2017年 、NHK)に出られましたよね。認めましたか、その友だちは?
堀田:やっと、そこで認めてもらえたような気がします。
権八:あっという間だよね。だって、上京してからもう2年……。
堀田:そうですね。結局、17歳から仕事を始めて19歳で『わろてんか』に出たので、2年後ですかね。
中村:すごーい!
権八:すごいじゃないですか。
堀田:良かったです。まずは早く結果を出せて。あはははは(笑)