住宅設備機器を製造するタカラスタンダードは5月30日に創業110周年を迎えるにあたり、記念ロゴを公開した。デザインは、大阪・関西万博の公式ロゴマーク制作のチームを率いたアートディレクター兼グラフィックデザイナーのシマダタモツ氏が手がけている。
今回、本社を置く大阪という地に縁を感じたタカラスタンダードから、シマダ氏にロゴ制作をオファー。同社は110周年にあたり「進化・変革」をテーマとしており、シマダ氏のデザインに対し変革を実現する可能性を感じたことも依頼の決め手となった。
シマダ氏からは4案を提案。社員投票によって最も多くの票を集めたロゴマークが採用された。水滴をイメージした力強いアイコンには、シマダ氏の「よくある数字を並べただけの周年ロゴマークではなく、シンプルで強いメッセージが伝わるビジュアルを」という思いが込められている。さらに「角のない完全な形『○』が変化して、新しい完全な形『○』が生まれる」という思いのもと、考案された。
「このロゴマークを考えるにあたって、ショールームでいろいろ見せてもらいました。ホーローの質感!素晴らしい!そう思いました。この良さは変えたらアカンなと考えていたら、今後タカラスタンダードはいろいろ変わっていかなければと思いました。また、テーマは革新だと聞き、ピン!ときました」とシマダ氏。
シマダ氏は大阪で生まれ、1992年にシマダデザインを設立。これまで企業の広告や販促、VIをはじめ、公共イベントや店舗、プロダクトなど、さまざまな分野のデザインを手がけている。2009年New York ADC金賞をはじめ、国内外で受賞歴が多数あり、2020年にはTEAM INARIの代表者として、2025年大阪・関西万博ロゴマークのコンペティションにおいて最優秀賞に選ばれている。
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