「商工農福」が連携したビジネスモデルの確立目指し八天堂HDが新会社

八天堂ホールディングスは5月26日、新会社・八天堂ファームの設立を発表した。事業領域の特徴は農福連携。障害者や生活困窮者が農業分野で活躍することで、社会参画を実現していく農業と福祉分野の連携だ。雇用機会や生きがいを生み出し、農業分野の新たな働き手確保にもつながるとして期待される領域でもある。

新会社では、この農福連携によって生産された果実などの企画・加工販売のほか、販売サイトの運営などを行う。八天堂や他メーカーと連携し、農福連携に2次産業、3次産業を組み合わせた「商工農福連携」のビジネスモデル確立を目指す。

 
八天堂では、これまでも障害者就労支援や、農福連携のぶどう園の運営などを行っている。「商工農福連携」に取り組む背景には、こんなエピソードがある。八天堂HDの森光代表が廃業の危機に陥った最中、原動力となったのは、障害のある子どもたちに向けた「パン作り教室」で、喜んでいる参加者の様子だったという。

新会社では民間企業として1次産業「農」と3次産業「商」を担いながら、2次産業「工」は八天堂や他メーカーとアライアンスを結び、持続可能な利益循環構造の構築を目指したい考えだ。

 
くりーむパンマスカット(イメージ)。八天堂では、これまで農福連携型の「八天堂ぶどう園」で収穫したぶどうをくりーむパンに加工した商品を販売するなどしてきた。


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