東名阪に大型店舗を構えるリユースデパートメントストアのKOMEHYOは、5月26日に中日新聞に企業広告を出稿した。
古着の買取販売から事業をはじめ、2022年に75周年を迎えたKOMEHYO。同社は中古品市場において流通量をただ増やすだけではなく、真贋判定によるイミテーションの撲滅、丁寧なメンテナンス、的確なリメイクなど、リユース市場の価値向上を実現する取り組みを進め、目にみえない「信用」や「憧れ」を生み出してきた。そして、これから先、80周年、100周年と、より社会にとって必要とされる企業を目指して、社員へのインタビューやワークショップを通して、事業ドメインを「好奇心製造業」と再規定。それに伴い、社内外にコメ兵が大切にする価値観や決意を伝えるべく、約10年ぶりとなる企業広告を制作することになった。
新聞広告のビジュアルは、軽やかに階段を駆け上がる女性の姿。新聞に記されたステートメントを掲げたサイトにも、青空の下、軽やかに走る男性と女性のビジュアルが掲載されており、従来のリユースのイメージとは一線を画している。
「扱う商材にフォーカスした方がコメ兵のビジネスがわかりやすく伝わるのですが、ものだけではなく、その思いや人にむきあっているコメ兵をつたえたく、生活者や顧客を描こうと思いました。ポジティブな衝動が、背中を押して新しい世界に一歩踏み出したくなる期待感を表現しています」と、クリエイティブディレクター 樋口裕二氏。
ステートメントと共に掲げられたキャッチフレーズは、「その衝動は、世界の入り口。」だ。
「ものを所有する、ものを売り買いする、だけで終わりではなく。その先にある人間の本能や欲求をプラスに捉え直すことで、世の中に新しい視点を提示できればと考え、あえて『衝動』という言葉を使いながら前向きなメッセージに仕上げました」と、コピーライター 小山佳奈氏は話す。
「中古品を扱う時に、『環境にいいから』『経済的だから』という理由だけではなく、その根本にある"何かをほしいと思うことの価値"を再定義できないかと考え、そこから"好奇心"というキーワードを小山さんが考えてくれました。 さらにその"好奇心"を世の中へのメッセージに変換した時により印象的になるコピー・ビジュアルを考えました」(樋口氏)
同社公式ツイッターでは、今回の新聞広告について「コメ兵の決意表明です!」とつぶやいている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+上田家+J.C.SPARK+JXL
- CD+AD
- 樋口裕二
- C
- 小山佳奈
- 企画+Pr
- 村山二郎
- D
- 坂本亘、片塰いずみ、高橋由衣
- 撮影
- 菊池大
- レタッチ
- 畑尾拓
- ST
- 池田清志
- HM
- 西村桜子
- フォトPr
- 有馬知良
- PM
- 市川悠
- Web Director
- 佐藤準也
- ディベロッパー
- 中村竜輔
- AE
- 藤本友美