社内の情報共有を正しく、手軽に、素早く
企業価値の向上に向け、社会の声を聞き、自社がどのように評価されているのか認識する。成長機会やリスクにつながる情報を察知する─。こうした広報活動の根幹となる取り組みを、よりスムーズにするために活用されているのが、クリッピングサービスだ。
エレクトロニック・ライブラリー(以下ELNET)が提供する「モーニングクリッピング®」なら、自社や競合他社、事業に関連するキーワード、媒体名などを設定するだけで、合致する記事の見出しが自動的に抽出され、特定の従業員のPCやスマートフォンで閲覧できる。記事の著作権者から利用許諾を取っているため、朝7時台に記事内容を社内共有できる仕組みだ。
朝の情報収集を楽に
同サービスを導入している企業のひとつが日立物流。グループ従業員数は約4.5万人にのぼる。「LOGISTEED※」をビジネスコンセプトに、物流の領域を超えたサービス提供を目指す。取引先となる業界業種は多岐にわたり、アンテナを張るべき領域も広い。昨今は、ESG、脱炭素、DX、ウクライナ情勢などの社会動向も加わり、情報収集の範囲はさらに広がっている。そんな中、重宝されているのがELNETのモーニングクリッピングだ(図1)。
「自社が取材された記事や、社会動向、お客さまに関連した記事が自動で抽出されてくるので、社内に共有すべき記事かどうかを確認して、始業後1時間以内には経営幹部への配信を終えます。かつては手作業で記事を切り抜き、各メディアに著作権の許諾を取っていた、と先輩から聞きました。その当時と比べると、効率が格段に上がったと感じています。従業員から『こんな記事を見つけたので、追加で共有してはどうか』といった声も寄せられます。精査された情報が読めるので、重要な共有ツールとして社内で認識されています」と広報部の渡辺大貴氏は話す。
同社では、毎朝クリッピングされた記事に加え、検索して見つけた記事も簡単に社内で共有できる機能を活用している。「常時ではないのですが、取引先の業界で大きな動きがあった際など、突発的に必要な情報を集めて、共有したいタイミングがあります。そんな時、即座に同じ内容を社内に伝えられる仕組みがあるのは心強いです」。
記事を補足し誤解をなくす
「自社の公式見解とは異なる憶測の内容が、記事掲載されるケースもあります。記事に載っている内容は、読み手も鵜呑みにしがちです。こうした場合は、クリッピング記事にコメントを付け、『これは当社が発表したことではありません』などと補足しています。クリッピングを通じて、社内に正しい情報を伝えることを目指しています」と渡辺氏。
ELNETのカスタマーサポート部長佐藤宏之氏によると、もともと記事に付けるコメント機能は、注目ポイントを添えて「この記事を見てほしい」と強調できるよう開発されたものだという。だが、日立物流の広報部では、間違ったメッセージが広まらないようにする、という用途でもコメント機能が活用されていた(図2)。
記事検索を取材に活用
メディアリレーションズを担当する渡辺氏にとって、取材対応や記者との関係構築においても、モーニングクリッピングは利用しやすいという。
「取材された時の記事がすぐ検索できるので、取材対応時に活用しています。また担当記者が変わるタイミングで署名記事からその記者の記事を調べ、取材を受ける際の事前準備に活用することもありますね。『こんな記事がどこかに出ていなかったか』と社内で聞かれることもあって、ライブラリーのように使っています(図2)」。
日立物流では、営業部門でのモーニングクリッピングの活用も検討が始まっているという。「お客さま目線で情報を集めたい営業部門にとってのクリッピングは、経営幹部に最新情報を届けるこれまでの記事抽出方法とは異なり、網羅性も求められてくると思います」と佐藤氏。ELNETでは、組織の課題に応じた、クリッピングサービスのアップデートで、社内での情報の循環を促し、企業価値の向上を支援していきたい考えだ。
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