ファミリーマートは6月29日、採用支援のベネッセi-キャリアと共同で、コンビニエンスストア「ファミリーマート」の学生バイト向けに就職活動支援を始めた。加盟店がアルバイトを獲得しやすくする狙い。コンビニの人手不足はコロナ禍前から慢性化している。
大学3年生のアルバイト向けに、「ファミリーマート」店舗で働いた経験を生かした自己PRの仕方や、エントリーシートの書き方などをレクチャーする。大学1年生や2年生向けには、グループワークなど、オンラインで就活に役立つ講座を提供する。
経済産業省が2018年度にコンビニのオーナー(加盟者)1万1307人から回答を得た調査では、「従業員が不足している」としたオーナーが61%で、「十分に足りており、退職などがあっても対応できる」は6%にとどまった。「何かあれば運営に支障をきたす」も34%だった。
不足している理由で最も多かったのは「募集しても来てくれないから」で、半数近くが挙げた。「コンビニ業務が複雑になっている」「業務が大変というイメージがある」「他店舗との人材の取り合い」などの回答もあった。
リクルートが発表している、2022年5月の三大都市圏のコンビニスタッフ(パート・アルバイト)の募集時平均時給は1014円。前年同月から41円増加したが、全体の平均に対しては163円低くなっている。