大日本除虫菊は6月10日から12日の3日間、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、西日本新聞に、新商品「防カビムエンダー」の新聞広告を出稿した。
その名も、「ダウンサイジング広告」。日に日に広告のサイズが小さくなっていくしくみだ。
初日の10日は、15段広告。
「お風呂の防カビムエンダ―を知ってもらうだけのために、
こんな全面広告する必要あるんか。
三分の一くらいのスペースでええんとちゃうか」
「明日、やってみます」
と、広告主と広告会社の営業のやりとりのようなコピーが。
2日目、11日は5段広告。
「……もっと小さくてもええんとちゃうか」
と、広告枠の大きさに対する指摘は続く。
3日目、12日は突き出し広告。「さすがに小さすぎる」という指摘を受け、追加されたのは二次元コード。
これを読み取ると、読売新聞、産経新聞、西日本新聞では、Webサイト上で30段広告が見られる仕様に。
一方、日本経済新聞では30段広告のARが飛び出す仕掛けになっている。
企画をしたのは、電通 関西支社 クリエイティブディレクター 古川雅之氏らのチーム。その意図を次のようにコメントしている。
「初日は景気良く15段ですが、どうも誌面を持て余している? そしてクライアントさんの要望よろしく、どんどんサイズが小さくなっていったか……と思いきや、最終日の突き出しの二次元コードからどーんと30段になるという連続掲載企画です。
これから新聞広告は、もうぜんぶ『突き出し30段』ということでいいんじゃないの? と、メディアの『サイズ』の考え方に一石を投じる問題作。日本経済新聞では、突き出しの二次元コードを読み込むと新聞30段風ARが飛び出す仕掛けをしました。そして万が一、裏まで見に来られた人に向けての最終メッセージも用意しました」。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通 関西支社+モノリス+電通クリエーティブX+YONDE
- CD+企画+C
- 古川雅之
- 企画+C
- 直川隆久
- 企画+AD
- 茗荷恭平
- AD
- 大松敬和
- D
- 水江隆、玉井智子
- Pr
- 市橋弘子
- PM
- 田中亜樹
- TD
- 米田英史
- ARクリエーター
- 田坂加純
- AE
- 新宅慶之、多嶋田雅司