デザインウエーブ開催委員会は6月20日から、商品化を前提とした作品を募る「富山デザインコンペティション2022」のエントリーを開始した。応募締め切りは8月19日。
今年度は、昨年度に引き続き「県内企業が抱える課題」をもとに募集テーマを設定。米三「くらしをつなぐ」、タカギセイコー「プラスチックをいかす」、クリエイトダイス「孔(あな)をあける」の3つが課題となっている。
応募の対象となるのは、量産可能なプロダクト製品、または近い将来に実現可能と予想されるプロジェクトプランとなる。なお、作品は国内外で未発表のものに限る。登録料は無料。
応募者の年齢や職業、国籍は問わないが、日本語でのコミュニケーションが可能であることが必要。ファイナリスト(1次審査通過者)となった場合は富山県にて開催されるデザインメンタリング及び最終審査への参加が必須となる。デザインメンタリングとは、最終審査前にテーマ企業やデザインメンターと交流することで、よりリアリティのあるデザイン提案となるようサポートする試みとなっている。
審査員はデザイナーの秋田道夫氏とデザインディレクターの塚本カナエ氏、富山県総合デザインセンター 所長の桐山登士樹氏が務める。
今後は審査員3名の審査を経て、11月9日に最終審査が行われる予定。同10日の授賞式で、グランプリ(副賞50万円)1点、準グランプリ(副賞30万円)1点、審査員特別賞 (副賞10万円)1点が選ばれる。
同コンペティションは1994年に全国初の「商品化」を前提としたデザインコンペとしてスタート。今年度で29 回目を迎え、これまで応募作品から35点以上を商品化してきた。
2019 年度からは、「プロダクトデザイン」に加え「プロジェクトプラン」も募集対象となり、モノだけにとどまらない「コト」の創出を目指す提案も募集している。