地上波放送と同時にネットでも配信する=リアルタイム配信について、視聴経験者は約4人に1人となった。博報堂DYメディアパートナーズが6月30日に調査結果を発表した。リアルタイム配信は、NHKが20年に乗り出し、ことし4月にも本格化。同月には民放キー局も開始した。調査は5月26〜30日に実施した。
「リアルタイム配信の視聴経験がある」と答えた人は、全体で25.1%となった。世代別では、10〜20歳代で36.5%、30〜40歳代で22.0%、50〜60歳代で17.2%で、若年層がけん引している。リアルタイム配信について「知らない」は30〜40歳代が最も多く、34.8%だった。次いで50〜60歳代が27.8%、10〜20歳代が25.0%だった。
テレビ番組を一般的な受像機ではなく、スマートフォンやパソコン、タブレット型端末で視聴する理由として最も多く挙がったのは、「『好きな場所』で見たいから」で73.1%だった。次いで「『一人で』見たいから」が65.9%、「『じっくり集中して』見たいから」が60.3%となった。
10〜20歳代では「『SNSで話題になっている番組』を見やすいから」(56.1%)、「SNSで情報や感想を『シェア』しやすいから」(53.5%)が、それぞれ平均を10ポイント以上上回っている。「好きなテレビ番組や好きな人が出ているテレビ番組について、「リアルタイム配信の番組リンク」をシェアすることがある」と答えた人は、10〜20歳代で73.9%となった。「『SNSでシェアされた番組リンク』をきっかけに、『テレビ番組のリアルタイム配信』を見ることがある」も60.4%だった。
リアルタイム配信をきっかけに、「『テレビ受像機』でもリアルタイムでテレビ番組を見ることが増えた」は全体で51.9%。世代別では10〜20歳代が63.9%、30〜40歳代が50.9%、50〜60歳代が28.7%だった。