電通グループは7月5日、メタバース関連の新興企業ambr(アンバー)に追加出資したと発表した。アンバーは、電通グループのほか、インテージホールディングス(HD)や東急不動産HDなど5社から総額10億2000万円の資金調達を実施した。
追加出資を経て、顧客企業やパートナー企業などとメタバース構築を進めるほか、メタバース内での3D(3次元広告)やコマースにも取り組む。電通や電通国際情報サービス(ISID)、電通デジタルなどがグループ横断組織として2021年に立ち上げた、「XRX STUDIO」が主導する。
電通グループは2021年にアンバーに出資。同年9月開催の「東京ゲームショウVR 2021」などで協業した。「東京ゲームショウVR 2021」では、NTTなどと共同で、VR(仮想現実)技術を用いた広告手法の実験を行っている。
メタバースは、さまざまな領域のサービスやコンテンツを提供し、もうひとつの生活空間のように利用できる仮想空間を指す。
博報堂DYグループのデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムも小学館のXR事業推進室が進めるメタバースプロジェクトに参画しているほか、ゲーム制作・共有プラットフォームの「Roblox(ロブロックス)」内のアドネットワークの販売を始めている。