日本財団電話リレーサービスは、「電話リレーサービス」の認知拡大を目的としたCM動画を制作。「つながる」篇を7月19日から全国で放送開始した。
「電話リレーサービス」は、聴覚や発話に困難のある方(以下「きこえない人」)とそれ以外の方(以下「きこえる人」)の会話を、通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」とを通訳することにより、電話で即時双方向につなぐサービス。2020年12月1日に「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」(令和2年法律第53号)が施行され、2021年7月1日、公共インフラとしてサービスを開始した。
キーコンセプトを「はじめてした電話をおぼえていますか?」として、「きこえる人」への認知を広げることを目的として制作された本CM。広告や表現に知見のある当事者らと構成した「広告戦略会議」を立ち上げ、コンセプトワークに取り組んだという。
会議には、石川絵理さん(TA-net事務局長、ダイアログ・イン・サイレンスアテンド)、江副悟史さん(トット基金日本ろう者劇団代表)、大橋弘枝さん(俳優)、志村真介さん(ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ理事)、松森果林さん(聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐUDアドバイザー、ダイアログ・イン・サイレンスアテンド)などが参加。
ろう監修は、映画監督でありろう者の今井ミカさんが担い、主演は俳優でろう者の長井恵里さんが務める。またCM内の「電話リレーサービス」のサウンドロゴの制作は、いきものがかりの水野良樹さんが担当した。
水野さんは、「自分自身もサウンドロゴの制作に携わるまで、このサービスの存在を知りませんでした。ひとりでも多くの方が電話リレーサービスのことを知れば、もっと利用しやすく、もっと多くの言葉が交わされやすい未来が待っていると思います。CMに関わることができて、光栄でした。このサービスによって、たくさんのつながりが生まれていきますように」とコメントを寄せている。
今回制作した「つながる」編と「とまどう」編は、いずれもYouTubeやSNS等で配信予定。「とまどう」篇のテレビ放映は、10月初旬を予定している。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+ハット
- CD
- 阿部広太郎
- 企画+C
- 阿部広太郎
- 企画+AD
- 高橋理
- PR
- 原文子
- AE
- 遠藤道夫、井上雅信
- Pr
- 阿部純
- PM
- 宮﨑豪太
- 演出
- 山口香
- 撮影
- 宮川幸大
- 照明
- 井上真宏
- 美術
- 中澤修平
- 編集
- 吉田宏治(オフライン/オンライン)
- MA
- 伊藤恭平
- 録音
- 佐藤憲正
- サウンドロゴ
- 水野良樹(いきものがかり/HIROBA)
- サウンドロゴ歌唱
- 岡田マリア
- 音楽
- ノダマサユキ
- ST
- 工藤祐司
- HM
- 加古貴規
- CAS
- 嶽﨑愛里
- 出演
- 長井恵里、雅也、岡林愛、山腰衣保
- NA
- 外崎明彦
- ろう監修
- 今井ミカ
- 制作協力
- 石川絵理、江副悟史、大橋弘枝、志村真介、松森果林