アクセンチュア ソングは7月28日、東急不動産が販売する物件を3D(3次元)CG化すると発表した。2022年度内に東京都内4カ所の新築マンションを3DCG化する。高精細に再現することで、従来のモデルルームからの置き換えを図る。両社はことし1月、東急不動産の新築分譲マンションの販売に、3DCGモデルを活用した実績がある。
住戸内からの景観や日照、素材の質感などを含め、仮想空間上に物件を3DCGで再現し、モデルルームとしての機能を持たせる。建設や運営、撤去にかかるコストが減らせるほか、環境負荷も低減できるという。デジタルの住戸内で家具や家電を販売したり、リフォームにつなげたりと、継続的な顧客接点としての活用方法も探る。
CG化は、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の視覚効果(VFX)に携わったアクセンチュア ソングのチームが担当する。同チームでは、メルセデス・ベンツの見積もりサービスやCMなどの広告で使用するクルマの高精細CGモデル制作も担っていた。
東急不動産はことし1月、新築分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」で、商談にバーチャル空間に再現したモデルルームを活用していた経緯がある。マンション販売にとどまらず、入居以降も続く顧客接点として活用したい考え。