─ミルボンでは、取引先サロンの美容師の成長支援を通じて、ヘアケアアイテムへの認知、理解を高めているそうですね。
寺元:成長支援には長年注力していて、クイズ形式の「美容知識王決定戦」は、その一環で今年から開催しています。これまでも私たちは、美容師さんがヘアケアのスペシャリストとしての知見を活かし、サロンに来た顧客に適したヘアケアアイテムをおすすめできるよう「ソムリエ認定」制度を設け、その教育プログラムを提供してきました。成果を上げてきた一方で、美容師さんが自ら分厚いテキストで学習する必要があり、ハードルの高さが少なからずありました。
学ぶ必要性を認識しながらも一歩を踏み出せない美容師さんがいらっしゃる中、楽しんで知識を高め合える場を提供することが、学びのきっかけになるのではないか。そう考え、クイズイベントを開催しました。
全国のサロンからオンラインで一斉に参加できる方法を調べ、行きついたのがクイズシステムの「アンサータッチ」でした。
牧野:導入の決め手は 1解答状況と結果がすぐにデータとして出力できる2大規模で同時接続ができる 3誰でも簡単に参加できる 4早押しクイズに対応できることでした。
また出題画面のデザインや仕組みの自由度が高く、参加者が同じイベントに参加し競い合っていることが伝わりやすいところに魅力を感じました。
尾林:出題パターンは4 択、3 択、2択、○×問題の選択が可能で、例えば画像を表示させて、くせ毛の断面図を選んでもらう、という出題も可能です。
実際の商品を表示させ、その特長を問うこともできます。参加者は、2次元コードを読み取ってユーザー登録するだけでアプリも不要です。スマホに選択肢が表示され、正解と思うものをタップするというシンプルな流れでクイズに参加できます。
牧野:クイズの問題づくりで意識したのはクイズの参加を通じて、プロの美容師としての顧客へのアドバイスに応用できるかどうかです。例えば「毛髪の8割を構成する成分は何か」という問題でしたら、答えはタンパク質ですが、その意図としては、髪の毛は脱色するとタンパク質が抜けて傷むため、タンパク質を補うシャンプーを使用することで髪の毛の弾力感を保ちましょう、と顧客に提案できる流れを意識しています。
店内コミュニケーションが活性
─開催してみていかがでしたか?
寺元:美容師さんに2人1組になって参加してもらい、アンサータッチを活用したオンラインエリア予選を今年4月に実施。予選突破者を集めたエリアステージを全国7都市で6月から7月にかけて開催し、各エリアの優勝者が
11月に行われるリアル大会での決勝に出場する権利が得られます。
昨年末に企画を始め今年2月に開催を発表。告知期間は実質1カ月でしたが、サロンへ案内すると反応はすこぶる良く、参加者は700組1400名。従来のイベントに比べ多くの方に参加してもらうことができました。
その理由として、「楽しそう」と「気軽に参加できる」といった声が多く聞かれました。美容業界には、美容師さんが技術力を競うコンテストがあり、カットモデルや衣装の手配が必要です。しかし今回はそんな事前準備も必要なく、参加費も無料。気軽に自分の美容知識を試せる内容だったことが、集客の要因になったと感じています。
牧野:アンサータッチでは解答状況がリアルタイムに表示され、「1 番を選んだ解答者が多かったけれど、正解は2番だった」と結果が分かると場が盛り上がります。また、参加者がボタンを押すまでの解答時間も集計されるので複数チームが同数正解しても解答時間の短さから順位をつけることができます。
結果はすべてフィードバックできるため、全国順位はもちろんサロン内での順位も分かり、チームごとに競い、店内のコミュニケーション活性化にもつながったようです。当初の狙いどおり「イベントを通じて勉強する動機ができた」「事前にスタッフ同士で問題を出し合ったりしながら、楽しい学習時間を過ごすことができた」というコメントもいただいています。
─他に、アンサータッチを活用する機会はありましたか。
牧野:5月に「アジアビューティエキスポ」という美容師さんと美容学生さんが来場する大型イベントに出展したのですが、自社の展示ブースでクイズ大会を行いました。モニターを設置して来場者がスマホで2次元コードを読み取ると、クイズに参加できる形です。
尾林:アンサータッチは、社内行事だけでなく、こうした一般参加者を対象にしたクイズ大会でも活用でき、数人から数千人まで同時接続できます。ミルボンさんのイベントでも、トラブルなくスムーズに進行できました。
寺元:システムを熟知した司会者を派遣してもらい、安心して進めることができましたね。
尾林:クイズと学びの親和性は高く、懇親の目的に加え、教育にも有効です。ミルボンさんではアンサータッチを“楽しみながら学ぶ”機会として活用いただくことができました。今回はミルボンさんが問題を制作されましたが、弊社にて問題作成を一括して請け負うことも対応しております。
牧野:クイズ形式というのは、楽しくインプットもアウトプットもできる、理にかなった勉強方法だと実感しています。サロンのオーナーさんからは、スタッフの知識が不足している、というお悩みも聞きますので、美容に関連する知識への関心をかき立てるためにも、教育支援策として今後も活用したいです。
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