大丸松坂屋百貨店は8月13日から、HIKKYが主催するVRイベント「バーチャルマーケット 2022 Summer」に出展を予定しており、8月4日に内覧会を行った。同イベントは世界各国から100万人以上の参加を見込み、大丸松坂屋百貨店は4回目の出展となる。今回は商品知識が豊富な社員や、社員インフルエンサー、一般から採用されたメタバース上で働くアルバイトなどが接客で初登場する。
仮想店舗「バーチャル大丸・松坂屋」では、冷麺やラムネなど、夏を彩るグルメ600点以上を販売。メタバース空間上で自由に店内を周り、食品3Dモデルを手に取って商品の形状を確認することもできる。ワインボトルの裏側には産地などが記された表示ラベルが張られていたり、牛タンシチューからは湯気があがるなど、見た目も形状もリアルに再現されている。バーチャル空間はECサイトとつながっており、購入を決めた商品はECで購買が完了する仕組みだ。
今回は初の試みとして、スタッフアバターによるメタバース接客を採用。ギフト企画運営担当の田中直毅氏や、TikTokフォロワー約6万人の「お菓子食べすぎ会社員」として活動する社員インフルエンサーの野崎瑞穂氏が本人を模したアバターとなって接客する。野崎氏は「バーチャル会場でもこっそり爆食いしたり、TikTokのゲリラ撮影をしたり、いろんなチャレンジを考えています」と意気込んだ。また、一般から応募した15人の「メタバース上で働くアルバイト」も初採用する。
同社・取締役兼常務執行役員 営業本部長の加藤俊樹氏は「コロナ禍の影響で下がった入店率はすぐには回復しない。百貨店のサービス文化やコンテンツの価値を能動的にお客さまに伝える活動を今後も強化していく」と語った。