電通はシニアに関するインサイトの研究やソリューションの開発を行う社内横断プロジェクト「電通シニアラボ」は、スマートフォン(スマホ)を利用する全国の60~70代男女1000名を対象に、「シニアのスマホライフ実態調査」(以下、「本調査」)を実施した。
スマホを活用するシーンが日々増えていく中で、シニア世代がどの程度スマホを必要と感じており、使いこなすことで生活にどのような変化が生じているのかを明らかにすることを目的にしている。
調査の結果、「スマートフォンは絶対に必要だと思う(28.6%)」「スマートフォンは必要だと思う(56.4%)」の回答を合わせると全体で約8割の人が「スマホが生活に必要である」と考えていることが分かった(図表1)。
詳細をみると、「あなたはスマートフォンを、何をするために利用していますか。」という質問に対してはガラケーでの代用が可能なものが上位ではあったものの(図表2)、スマホの使用に対してポジティブな意見が多く、「スマートフォンを持ってから、持つ前と比べて良くなったことはありますか。」という質問に対しては「わからないことをすぐに調べられるようになった」(55.6%)、「知りたい情報を簡単に得られるようになった」(54.1%)、「暇な時間を楽しむことができるようになった」(38.7%)など、スマホによって生活の質が向上したと答える意見が多くみられた(図表3)。
利用者が拡大しているキャッシュレス決済サービスについては、シニア世代でも利用されており、「キャッシュレス決済をすることがある」と「キャッシュレス決済をしたことはあるが、やめた」を合計した「キャッシュレス決済経験者」は76.4%。現利用者は、男性60代が83.6%と比較的多い結果となった。
<「シニアのスマホライフ実態調査」概要>
・目的:シニアのスマートフォン利用実態把握と、スマートフォンの生活への変化の検証
・対象エリア:日本全国
・対象者条件:週に1回以上スマホでメール、通話以外の機能を利用する60~79歳男女
・サンプル数:計1000名
・調査手法:インターネット調査
・調査期間:2022年7月11~12日
・調査機関:クロス・マーケティング