設立60周年を迎えたTCCによる、2022年度TCC賞受賞作品展が開催

9月16日に、東京・汐留アドミュージアム東京にて「TCC賞展2022」(主催:アドミュージアム東京/東京コピーライターズクラブ)が始まった。

アートディレクションは相楽賢太郎氏(Polarno)。

本展では、コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」の2022年度受賞作品、グランプリ1作品群、TCC賞14作品群、最高新人賞1名、新人賞15名、審査委員長賞4作品を受賞者による作品解説付きで展示する。本年度のTCCグランプリは、栗田雅俊氏・田中直基氏/サントリー企業広告「人生には、飲食店がいる。」、最高新人賞は、中野仁嘉氏/大塚製薬 カロリーメイト リキッド「CONNECT a CIRCUIT 思考回路をつなげよう」他が選ばれている。会場では、制作秘話などを語った全受賞者のコメントを掲載する16ページ・フルカラー冊子を無料配布している。

また、会期中には、毎年恒例の「コピーライターの本棚」をライブラリーで実施。TCC賞2022の受賞者が、これまで読んできた本や影響を受けた本など、コピーライターの発想や企画のきっかけになったかもしれない、とっておきの書籍をコメントとともに紹介する。
さらに今年、東京コピーライターズクラブは設立60周年を迎える。そこで前身である「コピー十日会」の活動やTCC設立当初の様子がわかる資料の展示のほか、1963年から2021年までの『コピー年鑑』を閲覧することもできる。

本展の開催にあたり、TCC会長 谷山雅計氏は「いわゆる『統合コミュニケーション』が広告の主流になり、『言葉しか考えないコピーライターという職業ってどうなの?』という言説も聞こえてきます。えっ、それ、ちょっとコピーの力をナメ過ぎてませんか?…が正直な気持ちです。優秀なコピーは、そのひと言を起点にして、すべてのコミュニケーションの細部までをいきいきと動かしてみせる名ゲームメイカーです。また、構造そのものを創造する『広い意味でのコピー』をうみだす制作者は60年前(今年TCCは60周年なのですね!)から多々存在しました。コピーとは『言葉の力とそうじゃない力』を併せもった、古くて新しくて何やら不思議な道具である。そのことを、ぜひ感じとっていただければと思います」とコメントを寄せている。

会場では、お土産として持ち帰ることができるオリジナルバッジ(全20種)やステッカー(全20種)を用意。物販エリアでは、オリジナルのTシャツ(全5色)、トートバッグ(全4色)を販売している(無くなり次第、終了)。
また、2022年度の受賞作品を収めた『コピー年鑑2022』(編集長:尾上永晃、AD:相楽賢太郎)のテーマは、「学ぶ年鑑」。2023年2月に発売予定だ。

 

「TCC賞展2022」
※入館は予約制です
会期: 9月16日(金)~10月29日(土)
会場:アドミュージアム東京 企画展示室(Hall B)
開館時間:火~土曜 12時~18時
休館日:日曜、月曜(ほか不定休あり)
入場料:無料
 

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PRプランナー流のコピー発想法/中野仁嘉(博報堂・TCC賞2022最高新人賞)
 


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