オンデマンド講座の導入で、広報やセールス部門のスキル底上げに注力

国内大手の総合ITサービス企業としてグループ企業数61社、グループ従業員数2万人以上を持つTISインテックグループ。そのグループの中核を担うインテックは、ICT技術の研究・開発からアウトソーシングまでの一貫した「ビジネス領域」をトータルソリューションとして提供している。
2018年に当時の所属部署で初めて「宣伝会議スタンダードトレーニング」(以下SST)を導入し、社内全体に広めた砂古口昌男氏は、2022年に異動した現在の所属部署でも人材育成にSSTを採用している。導入のきっかけから、現部署での導入目的、活用法を聞いた。

*宣伝会議スタンダードトレーニング(SST)……200種類以上におよぶ宣伝会議の教育講座から、40講座を自由に受けることができる研修メニュー。

自社発の情報発信強化のために導入

インテック
砂古口昌男氏

——砂古口さんが宣伝会議の講座を知ったのは2018年とお聞きしましたが、きっかけは何だったのでしょうか?

砂古口:大きなきっかけは、2018年4月に広報機能を持つスタッフ部門へ異動となったことです。

当社は創業以来、一部の本部を除き、受託開発やお客様先での開発が中心でしたので、プレスリリースなど情報発信が手薄でした。

2018年に社長から、「もっとお客様を含む社外の皆様や社員の家族に対して、我々が何をやっているか積極的に伝えていこう」という方針が発表され、もともとあった営業推進部と広報機能などが合体した、事業推進部という新たな部署が創設されました。

私自身は、システムエンジニア職としてインテックに入社し、その後営業職の経験はありましたが、広報の経験や知見は全くありませんでした。また組織も2018年4月に立ち上がったばかりでしたから、チーム全員の広報スキルについても不安があり、私自身を含む部署全員の広報スキル向上を模索していました。そんな時期に部下の薦めから宣伝会議の出版物をみて、SSTがあることを知りました。

「外部の知見をもらいたい」と、まずはお試しのような気持ちで40回分のチケットを部署のメンバーで分けて受講することにしました。

——実際に受講されてみていかがでしたか?

砂古口:広報関連に加え、マーケティングの講義を中心に受講しましたが、基礎的な知識から実践的なスキルまで得たものはたくさんありました。また当時の講義は新型コロナ流行前の集合形式で、他社からの受講者も同じような立場で悩みを抱えていることがわかり、励みになりました。

講義がオンデマンド形式となり、受講対象者は全国へ拡大

——2018年以降、貴社ではSSTを継続的にご利用いただいていますね。

砂古口:はい。最初に導入する際に、「広報担当者だけでなく、同じ部署の他のスタッフや、各ライン本部のセールス職、エンジニア職など様々な職種で活用できる多様な講義があるから、まずは自分達で受けてみて良いものだったら社内に広めよう」と考えていました。その通り良いものでしたので、自部門以外の社内にも広めました。

2020年以降は、新型コロナの影響で講義の形式がオンラインによるオンデマンド方式に変更されましたよね。それによって全国の社員が受講できるようになりました。

また、同時期にこれまでの広報やマーケティング中心の講義に加え、BtoB関連の講義が拡充された点も大きな理由です。様々な職種の社員が講義内容に関連意識を持てるようになったことで、より一層、全社的に受講対象者を拡大しやすくなり継続利用しています。

入社時から「フルリモート」の営業部若手に知見を広げる機会を

——本年度(2022年度)は、全社とは別に砂古口さんが現在所属していらっしゃる中部西日本産業事業本部でもお申込みいただきました。その背景についてお伺いいたします。

砂古口:本年度4月より当本部内で教育委員会が立ち上がり、これまで人事部門が実施していた社内全体へ向けた様々な研修に加え、本部独自の研修を企画・施策しています。私もこの4月に東京の広報室から、大阪の中部西日本産業事業本部に異動となり、併せて教育委員会も担当することになりました。そこで委員会活動の研修を企画・計画していく中で、やはりSSTは外せないと思い、本部独自でも導入させていただきました。

——中部西日本産業事業本部ではどのように活用していますか。

砂古口:まず本年度は入社10年目までのセールス職の若手社員20人を対象に、受講してほしい講義を委員会で指定したうえでチケットを配っています。

——受講対象者を入社10年目までに絞っている理由は何でしょうか。

砂古口:理由は二つあります。

まず、入社4年から10年目までの社員はちょうど、部署の中核を担う時期に入ります。そこで、今一度営業の基礎や基本を学びなおす機会にしてほしくて選んでいます。

また入社3年目までの社員は、入社がコロナの時期とかぶっており、入社式や新入社員研修もリモート、実務もリモート、お客様とのやり取りもリモート、と圧倒的にOJTによる経験が少ない状況です。SSTの多様な講義の中から、営業のスキルに絞った講義を集中的に受講してもらい、さらに知見を広げてほしいと考えています。

——今後の展望をお聞かせください。

砂古口:今年度はセールス職を中心に強化していますので、今後はSST内のマーケティング領域の講義を集中的に受講してもらい、さらに営業力強化をはかりたいです。

また、マーケティングはすべての基本と感じていますので、部署を越えて各々の社員にマーケティング思考を持ってほしいと思っています。そのため、まずはエンジニア職の受講対象者を拡大させたいと考えています。

インテックさんが活用したのは……
宣伝会議 オンライン版スタンダードトレーニング」でした。
 
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お問い合わせ
株式会社宣伝会議 教育事業部
MAIL:info-educ@sendenkaigi.co.jp
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