※本記事は、2022年9月30日発売の『販促会議』2022年11月号の転載記事です。
ソーシャルワイヤー
新規営業部長
石川 卓氏
発見タブとは、ユーザーの興味関心に基づいてInstagramがおすすめの投稿を自動で表示するページです。例えば、自分が普段「猫」が投稿されるアカウントをフォローしていたり、「いいね」をしていたりする場合、発見タブには、自分がフォローしていないアカウントが投稿した「猫」の投稿が自動で表示されます。検索という手間なしに興味関心にマッチした新たなアカウントと出会える場所が「発見タブ」なのです。
もっとも閲覧される「発見タブ」から購入へ
Radixの「【2021年最新】Instagramの動向調査」では、「Instagramをどんな時に利用しますか?」という質問に対して、62.8%のユーザーが「暇な時」と回答しています。また、「暇つぶしにInstagramを触る時、どこを見ますか?」という質問に対しては、54.2%のユーザーが「発見タブ」と回答しました。このことから、空き時間にInstagramを開くユーザーがもっとも閲覧しているのは「発見タブ」だということがわかります。
同調査では「発見タブの投稿がきっかけで商品を購入したいと思ったことはありますか?」という質問に対し、90%以上のユーザーが「購入したいと思ったことがある」と回答しました。このことから、発見タブはコンテンツ消費の場であるとともに、ユーザーの購買意欲を刺激する場でもあることがわかります。
さらに、「発見タブで購入したいと思う投稿が見つかったら何をしますか?」という質問に対し、59.4%のユーザーが「投稿を保存する」、21.5%のユーザーが「スクリーンショットを撮る」と回答しています。どちらも投稿内容を忘れないための行動で、商品を購入する前のメモ的な意味合いが強いと考えられます。
商品を比較するための行動(「ネットで検索する」「タグる」)が合わせて2割程度に留まったことを踏まえると、発見タブはユーザーの購買行動プロセスを一気に「購買」の近くまで進められる場であることがわかります。
発見タブでユーザーが比較検討のプロセスをスキップするのは、比較検討をする必要がないからです。発見タブでは、全投稿の中からユーザーの興味関心に合った投稿がおすすめとして自動で表示されます。Instagramが代わりに比較検討してくれるため、ユーザーは自ら検索して情報収集し、比較検討する必要がないのです。パーソナライズされた発見タブに投稿が載ることによって、購買までダイレクトに繋げられる可能性が高くなります。
発見タブに載るのは見返したくなるような保存率の高い投稿
発見タブに載るには、「保存率」が特に重要だと言われています。
―本記事の続きは、9月30日発売の『販促会議』2022年11月号で読むことができます。
月刊『販促会議』11月号
【巻頭特集】
認知から購買まで
いま、販促に
活用すべきInstagram
■OPINION
主要SNSユーザー分析から見えた特長
Instagram×販促活動の「いま」と、注目キーワード
亀田明日花(アライドアーキテクツ)
発見タブは購買への近道!?
発見タブに投稿を載せて購買に繋げよう
石川 卓(ソーシャルワイヤー)
フォロワーをファンに!
はじめてのインスタライブ 企画・運用のポイント
艸谷真由(grams)
■INTERVIEW
次が「見たい!」と思わせるショート動画で大反響
現役大学生店長「脳天飯店」
脳天飯店
もしあの虫がインスタグラマーだったら?
虫目線の投稿が話題となった
アース製薬のInstagram
アース製薬
5年でフォロワー5倍増、3~4割が男性に
店舗ごとで異なる魅力を発信、
“チェーン店化”を防ぐbillsの戦略
bills Japan
200人の販売員の公式アカウント
ナノ・ユニバースの
スタッフ起点のファンづくり
ナノ・ユニバース
■TOPICS
第14回「販促コンペ」
結果発表
徹底的な議論で企画を検討
最終審査会レポート
最終審査員総評
【特集2】
ニューノーマル時代の
トレードマーケティング
■OPINION
生活者の行動変容がもたらす、
小売インサイトの変化
トレードマーケティングのこれから
井本悠樹(フェズ)
各INTERVIEW
定番カテゴリーに割り込むために
カルビー「miino」の小売営業戦略とは
カルビー
全国の販促事例を横展開して売り場づくり
「マイクラフトベーカリー」が店頭に並ぶ秘訣
フジパン
チャネルごとに違うユーザーにも、提案力で対応
「豆腐バー」がスーパーでも採用されるワケ
アサヒコ
シリーズ 販促の基本
値上げの作法
小阪裕司(オラクルひと・しくみ研究所)
■METHOD
(秘)公開 これがプロの企画書だ!
クラシエフーズ
「知育菓子®リブランディングプロジェクト」
の企画書
宮迫 雅(クラシエフーズ)