映像に合わせたCMソングがほしい
中村:この番組は、一応広告の番組なんですけど。今までCMソングの依頼が来たりとか、興味があったりとかはないですか?
ハラミちゃん:一度、ドラッグストアのココカラファインさんとコラボさせていただきまして。その時、PRソングみたいなものはつくったことがあるんですけど。でも、CMソングのお話は今までなかったですね。
澤本:例えば、ですけどね。
ハラミちゃん:はい。
澤本:テレビCMって、映像と音楽があるじゃないですか?
ハラミちゃん:はい。
澤本:映像が撮れていて、セリフも入っていると。その映像を見て、音を当ててくださいって言われたら、できます?
ハラミちゃん:そうですね! めちゃくちゃやってみたいです。楽しそう!
澤本:これさ、ぼくら有りものの音楽を当てたりするわけだけど。画を見てもらって、そこに当てて曲をつくってもらうのはいいよね。
権八:そうですね~!
澤本:昔、(TUGBOATの)多田琢さんがさ、コンタクトレンズの「アイシティ」の透明人間が登場するテレビCMをつくった時に、太鼓を叩く人を現場に呼んできて、映像に合わせながらボンボコ叩いてもらったって言ってたよ。
一同:ええ~?!
権八:面白い!
澤本:そんな感じで、ちょっと長いものでもいいんだけど。「スミマセン、ちょっとこの曲、つくっていただきたいんですけど」って(笑)。
ハラミちゃん:それは面白いですね! 以前、生のドラマにBGMを当てるお仕事をいただいて。それも、俳優の声が小さくなると私も小さく演奏したり、感情が爆発する時はバーンとやったり。やっぱり、即興というものが大好きなんですよね。お芝居とか映像に合わせるというのは、すごく楽しかったです。
澤本:それは、芝居を見て即興でやるとなると、手が勝手に動くんですか、やっぱり?!
ハラミちゃん:そうです! 芝居を見ると、手が勝手に動きます!(笑)。
一同:あはははは!
澤本:つまり、刺激があると手が勝手に動く方。なんだね。
中村:たしかに(笑)。電気ショックみたいな?(笑)。
ハラミちゃん:神経がそうなっている、みたいな(笑)。
澤本:でも、まじめな話、映像に音楽をつけてほしいな、どこかで。
ハラミちゃん:お願いします! お待ちしております(笑)。
「すぐおわ」のジングルまで即興演奏!
中村:そんな中、また番組から、重ね重ねのお願いがあるんですけど。
澤本:凄いね!
中村:それができるんだったら、ここで、番組のジングルを……。おじさん3人しかいないんですけど、「すぐに終わりますから」みたいな感じで。
ハラミちゃん:即興で、ですか?
中村:はい。やってみていただけないかな、と。
ハラミちゃん:わかりました。
中村:どうしようかな。やっぱりジングルだと、澤本さんが「すぐに終わりますから」とか言ったほうがいいのかな?
澤本:じゃあ、ハラミちゃんが弾き終わった時に、僕と権八が「すぐに終わりますから」って言う? なんだか、演奏を汚すようで申し訳ないですけど。
ハラミちゃん:いや、全然全然!(笑)。華を添えていただいて……。
中村:この二人がね、ちょっと足並み揃わない可能性があるんで。
権八:そうだよね。
澤本:じゃあ、僕が先に「すぐに終わりますから」って言うから、権八にはそこにかぶせ気味に言ってもらおう。
権八:わかりました。かぶせ気味、ですね。
ハラミちゃん:それこそ、曲に合わせて、ですよね。
澤本:おお~! なんて難しいことを言うんだ!
一同:あはははは!
ハラミちゃん:ムチャぶりしました(笑)。
澤本:わかりました。
ハラミちゃん:じゃあ、ホントに今考えますね(数秒間、いくつかのメロディーを奏でる)。はい! わかりました。できました。
権八:凄い、もう整ったんだ!
澤本:曲が終わった瞬間、だよね。はい、がんばろ。
♫演奏♫
ジャン!
澤本:「すぐに終わりますから。」
権八:(少し遅れて)「すぐに終わりますから。」
一同:(拍手)。
中村:あれ、なんか一発でいけましたね!(笑)。
権八:すごいカッコよかった!
澤本:カッコいいね!
ハラミちゃん:ちょっとダンディーなんだけど、ダンディー過ぎないというか。夏っぽい爽やかさもあるダンディー、みたいな(笑)。あはははは!
澤本:夏っぽい爽やかさって、権八のことじゃないの?(笑)。
権八:それ短パンってだけでしょ! 僕ら全然ダンディーじゃなかったけど(笑)。
「もっともっと、ピアノを身近なものにしたい」
中村:ひょんなことからYouTubeでのプレイが始まって。ハラミちゃんとしては、今後どうなっていきたいというのはあるんですか?
ハラミちゃん:そうですね。やっぱり、私の中では「ピアノを身近にしたい」というのが活動の軸で。ピアノというと、どうしてもドレスアップして弾くとか、一音でもミスタッチがあると「うわ~!」ってなっちゃう、みたいなイメージがあると思うんですけど。
でも、右手の指一本でメロディーだけ弾く、というのも本当に楽しいですし、ピアノがもっともっと趣味のひとつになるような世界をつくりたくて。そのために、すごく親しみやすいピアニストとして、「ハラミちゃん」という存在があればいいな、と思っているんです。
ですから、今後は保育園に弾きに行ったり、老人ホームに弾きに行ったり、ストリートからもっともっと飛び出して、いろんなところに弾きに行きたい! と思っていますね。
権八:すばらしいね!
中村:素晴らしい。「道」を極めた達人って、大体そういう話をしてくれますよね。
権八:そうだね。でも、ちょっと思うのは、ハラミちゃんって超絶過ぎちゃうじゃないですか?ハラミちゃんみたいになるには、どうしたらいいんですか?
「あ、わかりました!」と言って、ポロポロン♫って弾けるあの感じは、なかなか身近にはなれない、というか……(笑)
ハラミちゃん:たしかに、ポロポロン♫は、難しいですけどね。でも、やり続けるとできるようになるんですよ、本当に。
一同:ええ~!
中村:なんか、普通のクラシックピアノみたいに、ブルグミュラーとかチェルニーとかじゃなくて、「ハラミちゃんコース」みたいなのができれば、子どもはみんなやるんじゃないですか?
ハラミちゃん:それが、出来たんですよ!
一同:ええ~?!
ハラミちゃん:私も知らないところでなんですけど(笑)。
一同:(笑)。
ハラミちゃん:私も、たまたまInstagramで知っただけなんですけど。地域のピアノ教室に「ハラミちゃんコース」っていうのが出来ていて。「即興耳コピ 特化コース」みたいな感じで。
要するに、楽譜どおりに弾くのではなく、自分の好きな曲を耳コピして弾いてみよう、みたいなコースがチラホラ出来ているみたいなんです。めちゃくちゃ嬉しいですよね、それは。
権八:少しずつ、裾野を広げてピアノを身近なものにすることに成功しているんですね。
ハラミちゃん:そうですね。そこに一歩ずつ近づきたいな、って。
ディズニー公式の「ピアノカバーアルバム」発売決定!
中村:というわけで、そろそろお別れの時間が近づいてきているわけですが……。
権八:凄いあっという間で、楽しかったですね~!
ハラミちゃん:はい!
中村:今後のご予定でいうと、なんと言っても、9月11日の東京国際フォーラム、ホールAでワンマンライブ。「ハラミとお米の」でしたっけ?
ハラミちゃん:あはははは!「ハラミちゃん、リクエスト収穫祭」ですね。
権八:ぜんぜん違うし(笑)。
澤本:それ、「フォーリンデブはっしー」みたいになってる(笑)。
一同:あはははは!
ハラミちゃん:あとは、9月28日にディズニーさんから公式にピアノカバーアルバムを出させていただきます。
一同:ええ~?!
権八:それもう、凄いな。凄いのばっかりだ(笑)。
ハラミちゃん:あはははは!
澤本:質問です。
ハラミちゃん:はい。
澤本:ディズニーの映画ソングのアルバムっていうことですよね?
ハラミちゃん:そうです。
澤本:その時は、譜面を見ずに弾くんですか?
ハラミちゃん:そうです、ホントに耳コピで弾いてます。
一同:ええ~!!
ハラミちゃん:自分で曲をアレンジして。
澤本:そうなんだ。それじゃあ、自分の記憶に反応して、指が勝手に動いたものがそのアルバム、ってことなの?
ハラミちゃん:そうです。でも、レコーディングをキッチリする時は、映画を見直して、それに対してメモを取って……。これは、楽譜とも呼べないんですけど、自分なりにこうしよう、というメモを先に書いておいて、それを見ながらレコーディングしています。
澤本:なるほど。それじゃあ、ホントにオリジナルだね。
ハラミちゃん:そうですね、オリジナルです。
権八:面白い!それはもう、必聴ですね!
ハラミちゃん:はい、必聴でお願いします!
中村:改めまして、9月28日にハラミちゃんのディズニーピアノカバーアルバムが発売、と。
ハラミちゃん:はい。『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』(ユニバーサルミュージック)ということで。お願いします!
澤本:すでにハッピーですけどね。
中村:たしかに。僕たちは完全にハッピーですね!
ハラミちゃん:よかった!(笑)。
中村:というわけで、今夜のゲストはポップスピアニストのハラミちゃんでした。ありがとうございました~!
ハラミちゃん:ありがとうございました~!
〈END〉