スギ薬局と日清食品はスギ薬局が推進する「トータルヘルスケア戦略」の実現に向けて「完全メシ」を使った試験的な取り組みを開始。全国約1150店舗のスギ薬局店内では、特設売り場の設置、デジタルサイネージや管理栄養士による推奨販売を実施している。
「完全メシ」は今年の5月に発売。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素を摂取でき、かつおいしさも実現した商品を謳い「カレーメシ 欧風カレー」など5品を展開している。9 月からは全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも取り扱いを開始した。
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スギ薬局は、人々のライフステージを「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の3つに分け、それぞれのステージで個々の顧客の状態に合わせ、リアルとデジタルを融合させて最適な商品・サービスを提供する「トータルヘルスケア戦略」を推進。日清食品によると、「完全メシ」のコンセプトをスギ薬局が評価し、同戦略の実現に向けた重要な商品に位置づけたことで、今回の取り組みがスタートした。
スギ薬局では、即席麺コーナーだけではなく、「管理栄養士のおススメコーナー」や「調剤前売り場」「レジ前」などにも特設売り場を設置し、集合陳列を実施。また、店内に設置されているデジタルサイネージでの訴求や管理栄養士による推奨販売を行っている。
今後は「スギ薬局アプリ」の約1000万ユーザーに対して「完全メシ」に関する情報を配信していくほか、アプリの購買履歴や行動履歴に関する情報に基づき、「完全メシ」に対して潜在ニーズを持つ顧客とのダイレクトなコミュニケーションを図っていくという。また、「健康保険組合」や「医療機関」でも、加入者や利用者に対して「完全メシ」の推奨をしていくほか、スギ薬局本社の社員食堂に「完全メシ」を導入する予定。