朝日新聞は10月20日の「新聞広告の日」に合わせ、全国版朝刊にライバル同士が新聞広告を通して讃えあうプロジェクト「#2022年を愛の年に?」を掲載した。「広告=自社の宣伝」という枠組みを超え、他社との違いを認め、誰であろうと讃えることを提案した。
「讃えあい広告」では、同じサッカー漫画、『ブルーロック』と『アオアシ』がそれぞれ、リアルな姿を追求し続ける点や、最先端の設定について称賛。他にもアイドルグループ『SKE48』とバーチャルライバー『にじさんじ』、セ・リーグ王者『東京ヤクルトスワローズ』とパ・リーグ王者『オリックス・バファローズ』が紙面でライバルを讃えあった。
内閣府が公表した「国民生活に関する世論調査」※によると、日常生活での悩みや不安について「感じている」「どちらかと言えば感じている」と回答した人は77.6%に上り、過去最高を記録。前回の調査実施はコロナ禍以前の2019年度で、その時の63.2%から大きく増加している。
同プロジェクトでは、こうした社会的背景を受け、少しでもポジティブな機運を醸成すべく、エンタメ、スポーツ、漫画業界でライバルとも言える他社同士が、ひとつの紙面で互いに讃えあう機会をつくった。
「新聞広告の日」は日本新聞協会が1958年、日ごろの広告出稿に感謝するとともに、新聞広告を広くPRする目的で、10月20日を「新聞広告の日」に制定した。