インタツアーは10月31日、2023年から2026年に卒業予定の学生を対象とした『Uターン・Iターン就活志望状況調査』(回答数913名)の結果を発表した。
コロナ禍をきっかけに地方への就職を視野に入れる学生が増え、出身地に戻るUターン(または出身地に近い都市部に就職するJターン)の他、出身地とは関係ない地方に就職するIターンが活発になっていることが調査の背景にある。
結果として、地方就職を選択肢に入れている学生は5割を超え、さらにそう答えた学生の約4割が「Uターン・Iターンどちらも視野に入れている」と回答。
出身地での就職(Uターン)を希望する理由で最も多かったのが「住み慣れた土地で働きたい」(60.4%)、次いで「実家から通勤したい」(33.7%)が上位に。また、「友人が多い」「子育てや介護など将来のことを考えて親の近くに住みたい」といった回答もあり、出身地での就職では、地域への愛着や家族・友人との関係性が重視されるという結果に。
また、地方企業の面接ではオンラインが好まれ、対面形式では「交通費支給」がなければ選考参加意欲がそがれてしまうことも分かった。
就活生の情報源については、Uターン希望者は「SNS」との回答が最多で、次に多かったのが「全国規模の就職情報サイトやセミナー」、Iターン希望者ではそれが逆転し「全国規模の就職情報サイトやセミナー」が最多、次いで「SNS」という回答が多い結果に。
地域限定社員と総合職社員の間で設定されることの多い賃金格差は、「気になる」「どちらかといえば賃金格差が気になる」という回答が9割を超えた。