損害保険ジャパンは10月20日、Web動画シリーズ「ファストCM『かけがえのない人生に、たしかな安心を。』篇」を公開した。
主人公の女性が、仲間の男女3人とドライブへ出かける、恋の始まりを予感させるストーリー。それをお笑い芸人の「とにかく明るい安村」が陰ながら見守る様子を、損害保険ジャパンの企業姿勢と重ね合わせて描いている。
最大の特徴は、通常速度、1.25倍、1.5倍、1.75倍、2倍の5つのバージョンを用意したことだ。各30秒だが、通常速度以外は最初に「※皆さまの時間を無駄にしないために、○○倍速でお送りします」と注意書きが入り、早送りされた映像が流れる。速度を速めた分の余った時間は、「とにかく見守る安村」の姿が映し出され、それぞれ異なるラストシーンが描かれる。
制作の背景には、調査会社による企業イメージ調査において、損害保険ジャパンの認知度が低かったことがある。特に「会社のイメージがない」と答える割合が高かった若年層の企業認知向上や、顧客の安心・安全を守る企業イメージ浸透が必要だと考えた。
「オリエンテーションの際は、当社の伝えたいメッセージ訴求はもちろんのこと、『拡散性』『共感」をキーワードに、若者の価値観や時代背景に沿った企画であることを重要な観点としてお伝えしました』と、損害保険ジャパン 広報部 加藤笑子氏。
企画にあたり全国の18~57歳の男女、計800名を対象に「若者の動画視聴実態調査」を実施したところ、Z世代の平均再生速度は各世代と比較して最も速い「1.5倍速」だということがわかったという。
「最近よく耳にする『タイムパフォーマンス』という言葉が、この企画の入り口でした。動画の倍速視聴については賛否両論ありますが、そんな“時間(=人生)”を大切にする価値観も否定せずに、“人々が安心して豊かな人生を過ごせるように支える”という損保ジャパンのスタンスを表そうと考えました」と、企画を手がけたトライバルメディアハウス プランナー 佐内歩氏は説明する。
演出を手がけたのはTYO WHOAREYOU ディレクター 小林哲也氏。「今回は倍速視聴が前提の企画だったので、そこから逆算して“早回しになった時に面白くなるストーリー”という点を大切に考えていきました。さまざまな広告を倍速で見てみると、感動系やハートフルな物語が早回しになった時の台無し感が一番面白かったので、令和のこの時代に『トレンディ』を意識して演出しました」と狙いを話している。
安村さんが陰ながら見守る様子にフォーカスした、「とにかく見守る安村」篇も公開されている。
スタッフリスト
- 企画制作
- トライバルメディアハウス+シグナル+エイスリー+TYO(ムービー・GR)+movel(SNS)
- ECD
- 佐野高久
- CD+企画+C
- 佐内歩
- D
- 柏田由香(GR、SNS)
- SNSディレクター
- 森裕貴(Twitter)、曽田瑞貴(Instagram、YouTube)
- SNSディレクター
- 升屋奈々(Twitter、Instagram)、川田大夢(Instagram)
- メディアプランナー
- 今井裕一
- リサーチャー
- 竹澤祥太
- CPr
- 湯崎陽
- Pr
- 山室剛士
- PM
- 阿部康平、北風親花
- 演出
- 小林哲也
- 撮影
- RAKUDA(ムービー)、永井裕(GR)、久米脩哉(メイキング)
- 照明
- 竹本卓司
- 編集
- 森本航洋
- カラリスト
- 加藤肇
- 音楽
- 星野昇平
- MA+MIX
- 山岡俊
- ST
- 杉本学子(神尾)、増田実茄(安村、中里、彩月、末次)
- HM
- 奥山信次(神尾)、舟崎彩乃(安村、中里、彩月、末次)
- PRプランナー
- 佐野高久、青木渓、佐伯雄大、木須龍之介、古川今日子
- CAS
- 熊澤萌、高橋良仁
- AE
- 樋口宗一郎
- 出演
- 神尾楓珠、とにかく明るい安村、中里萌、彩月、末次一輝