【前回コラム】片山右京流・極限状態でも「今日この瞬間、頑張る力」を出し切る方法【後編】
今回の登場人物紹介
※本記事は2022年9月25日放送分の内容をダイジェスト収録したものです
やっぱり「リモート」ではダメなことがある!
澤本:皆さんこんばんは、CMプランナーの澤本です。
権八:はい、こんばんは。CMプランナーの権八です。今回は(中村)洋基くんがお休みということで。澤本さんの近況はいかがでしょうか?
澤本:何だろう……。ソフトバンクの新シリーズのCMが始まります。永井聡監督なんだけど、仲野大賀さんと西島秀俊さんと、あとは白戸家をちょっと撮影しているんですけど。編集室になかなか行けなかったじゃない?
権八:コロナで?
澤本:そう。コロナだからあんまり編集室に長くいるな、とか、人数制限とか言われて。なんとなくリモートで編集を見る癖がついちゃってて。そうすると、「ここはちょっと違うな」と思っても、なんだか言うとさ、いろんな人に迷惑かけるからと思って。
権八:そうか、リモートだと、ちょっと言いにくいんだ?
澤本:それもあるし、現場で細かく見て「これをお願いします」と言うのって、結構大きいモニター見てて言うものなんだけど。小さいモニターだと、気がつかなかったりするんだよね。あとは、音とのタイミングもずれちゃったりするからわからなかったんだけど。今回、久々に現場に行ってちゃんとMA業務(ナレーションなどの音声業務)とかしていると「やっぱり、これはやらなきゃダメだな」と思った。
権八:わかります!ですよね。
澤本:うん。全然違うわ。
権八:そうなんですよ。世の中的にはリモートじゃなきゃダメだとか、未だに「直接会うほうが」って言ってるなんて、古臭いとか言われていますけど。まあ、それもわかるんだけど、クリエイティブ的なことはね……。
澤本:そうそう。例えばさ、MAで「ここ1個、つついてください」とかリモートで言ってたら、「おかしい人」じゃない?
権八:おかしいよね!(笑)「1デシ上げてくれ」とか。
澤本:そうそう(笑)。
権八:そこは直接やらないとね。
澤本:例えば、ちょっと滑舌が悪いところを直すこととか、むちゃ重要だな、と思って。
権八:そうですね。
澤本:最近、そういう学びをしました、という話ですね。
「フルタ製菓」のCMがやばい
権八:澤本さんは最近、気になるCMがあるということで。
澤本:ああ、フルタ製菓のCMでしょ?まあ、定期的に気になるんだけどさ。先月ぐらいからやってるCMは、さらにおかしいよね。
権八:フルタ製菓さんは、あれ、チョコレートですかね?
澤本:チョコレートだけど、いろんなものを統括して、同じ枠組みでやってない?
権八:あはははは!統括って(笑)。「メタバース、メタバース」と歌いながら踊っているCGのキャラクターがね。もう、独走してますよね(笑)。
今年の #フルタCM が初放送になりました。
フルタのメタバース #フルメタバース に#新・フルタマン が #生クリームチョコ30周年 を
記念してパワーアップして登場!
またCMのどこかに歴代のCMキャラクターが・・・。
是非探してみて下さい!#フルタ製菓#バースバース#創業70周年 pic.twitter.com/FQ993lXBIM— フルタ製菓株式会社【公式】 (@Furuta_seika) September 4, 2022
澤本:あれと同じものを作ろうとして他のクライアントさんに持っていったら、怒られそうだもんね。
権八:そうなんですけどね(笑)。いやー、目立ってるというかね。「どうしてああなったんだろう?」っていうのはありますね。もし事情をご存じの方がいたら、ぜひ教えてほしいですね。でも、きっとクライアントさんの趣味なんじゃないかな……。
澤本:でもさ、むちゃくちゃ頭に残るじゃない?もう、あの「エステー」のCMに匹敵する残り方をするじゃん。
権八:ああ~!「消臭力」とか?
澤本:そう。消臭力とかもさ、ある種、意味わかんないじゃない?
権八:なるほど。
澤本:ミゲルくんが歌ってる、とかさ。昔のCMで言うとね。
権八:名作でしたね。
澤本:そうそう。あの表現も、クライアントの方に理解してもらっているんだろうし。まあ、ちょっと軸は違っているけどいいんじゃない?って。見た後に、残るからね。
権八:う~ん。
澤本:今ってやっぱり、世の中的に「正しいこと」をしようとし過ぎているからね、広告の世界もそうだけど、正しいことをしようとして、正しいものをつくった結果、正しく残っていない。っていう感じもあるじゃない?
権八:はいはい。
澤本:だから、ある種の「バグ」を起こさないといけない、っていうのかな。そんな風に思っていて。あれ、今日は喋り過ぎてるね……。
フォーリンデブはっしー、登場!
権八:あはははは!ちょっとね、ゲストがしょっちゅう会っている人だったりするから。つい甘えてしまいましたね(笑)。そんなわけで、今回も素敵なゲストの方にお越しいただいております!グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさんです。よろしくお願いします!
はっしー:よろしくお願いします!フォーリンデブはっしーです!冒頭から色々勉強させて いただきまして、ありがとうございます。
澤本:ずっ~と笑ってるよね、はっしーは。
権八:もうね、本当に何て言うのかな……。よく、顔とか触られない?(笑)
はっしー:あはははは!
権八:すごい幸せそうに見えるんだよね。
はっしー:やっぱり、美味しいものを食べてると、幸せがどんどん出てくるのかもしれないですね~。
権八:でも、時々「笑ってないはっしー」も目撃されたりしてね(笑)。
はっしー:そうなんですよ。もう、ツイートされちゃったりとかして(笑)。
権八:あはははは!
澤本:どういう風に?
はっしー:いや、「西麻布で、“笑ってないはっしー”いたよ」みたいな。いやいやいや(笑)
権八:笑ってない時、あんの?
はっしー:いや、あります、あります!ちょっと、考えごととかしてる時ですね。
権八:考えごととかしなさそうだけど!?(笑)
はっしー:いや、今晩どこで食べようかな?みたいな考えごとを(笑)。
権八:そっか~!いや、本当にいい顔してるんだよなぁ……。
澤本:もう、はっしーには何回も出てもらっているけど。
権八:そうです。いつも美味しいものをたくさん教えてくださるんですけれども。今日も期待したいな、と思います。その前に、毎回ゲストの方にお願いしている「20秒自己紹介」というのがありまして。この「すぐおわ」は、広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数20秒に合わせてやってください、と。すみませんね、はっしーは5回目の登場ですけど、自己紹介してもらってもいいですかね?(笑)
はっしー:はい、わかりました!
権八:よろしいですかね。では、どうぞ!
カーン♫
はっしー:こん肉は!お肉大好き、フォーリンデブはっしーです!今日はですね、大好きな澤本さん、権八さんの番組に呼んでいただきまして、脂身に余る光栄です!もう、話すことが段々なくなってきましたけども、今日も全力投球、いや、全肉投球で頑張ります。よろしくお願いしま~す!
カンカンカン♫
澤本・権八:拍手
澤本:すごいね、なんか聞いてると、ほぼ「さかなクン」みたいだよね!
権八:ああ~、そっか!(笑)
澤本:「ギョギョギョ!?」と。
権八:確かに「こん肉は!」だから、さかなクンの肉バージョンみたいな!?(笑)
はっしー:ははははは!
権八:「脂身に余る光栄」とかね。もう、言うことちゃんと決めて来てる感じが、ね。
はっしー:いやいやいや!(笑)
コロナ禍で「人の役に立つ喜び」に目覚める
権八:でもさ、はっしーって食べることが仕事だから、会食も仕事のうちじゃない?
はっしー:はい、そうですね!
権八:前回出てもらったのが2020年1月だから、コロナになる直前だったと。この間どうでした?活動的には。
はっしー:逆に、飲食店がすごい困ってる時期だったので、やりがいがあったんですよ。
権八:ああ~!
はっしー:テイクアウトだとか、デリバリー、お取り寄せみたいなことを飲食店が始めたじゃないですか?そういう時に、自分がSNSで発信したりとかして、自分で言うのもなんですけど、飲食店の方々から感謝されたので。やっぱり、こういう人の役に立つ仕事っていいなぁ、みたいな……。なんか、ちょっと真面目なことを話しちゃいました(笑)。
澤本・権八:ははははは!
権八:真面目な顔バージョンのはっしーがいる(笑)。
はっしー:あとは、コロナが収まってきたら、色々と地方の仕事を増やしまして。今年度から総務省の「地域力創造アドバイザー」というのになったんですよ。
澤本:総務省だよ、総務省。
権八:すっごいじゃん!なんなの!?(笑)
はっしー:これは、地方自治体と連携して、地方自治体を盛り上げるみたいな役目で。結構、地方出張に行ったりして一緒に商品開発したりもしていますね。
権八:へえ~!
「地方のお宝」を掘り起こしたい
澤本:実はね、 8月に北海道の余市にある母の実家に行った時に、はっしーが来てくれたのよ。
権八:ええ~!?何しに行ってたの(笑)。
はっしー:食べに。
一同:あはははは!
権八:澤本さんの家族旅行を邪魔しに行ったわけじゃなくて、さっきの総務省の仕事で?
はっしー:まあ、その一環もあって。ちょうどウニがシーズンなんですよね、夏って。余市産のウニって、いま豊洲市場で一番高値をつけるほどの大人気で。だったらもう、余市にウニ丼を食べに行かなきゃ!と。8月のいつがいいかな~?と調べていたら、たまたま澤本さんが行かれるという話を聞いて、じゃあ、そこに予定を合わせていこう、と。そしたら、「おれも一緒にウニ丼食べたい~!」って言った秋山具義さんまでついてきました(笑)。
権八:ええ~、ホントに!?(笑)すごいね、その話!
澤本:でも僕はね、ウニ丼にはありつけずにぶどう畑の見学に行ったの。ぶどう畑って、ワイナリーのね。僕の大好きな「ドメーヌ タカヒコ」っていうワイナリーがあって、めちゃめちゃ美味しいんですよ。
はっしー:そこは、世界的に注目されてるワイナリーで。世界一予約が取れない「ノーマ」という北欧のレストランがあるんですけど。そこに唯一置かれてる日本産のワインが、その「ドメーヌ タカヒコ」なんですよ。
権八:なに~!?
はっしー:そうなんです。
澤本:もう、本当に美味しいのと、あとはつくり方がね。こんなに真摯な態度でワインをつくれば、それはワインも真摯なワインになるよな、みたいな。
権八:ほーほー、真面目なね!誠実な。
澤本:誠実だし、おいしいしね。素晴らしかった。
権八:それは充実した余市旅行ですね。
澤本:でもね、余市に行ってはっしーが余市のウニ丼がいいって言うと、みんなが気づくのよ。余市の人って実は、自分のとこのウニがそんなに財産になっているって知らないんだよね。
権八:はいはいはい。
澤本:で、僕が行って「ウニ、うめぇ~!」って言っても、みんな「あ、そう?」みたいな感じなんだけど、はっしーが行って「ここのウニ丼が~」とかやると、ウニが一大コンテンツとして成立するという。
権八:そうですね、箔がつくというか。
はっしー:ウニには箔が付き、僕には肉が付く、というね。
権八・澤本:ははははは!
権八:それ、準備してたやつでしょ?(笑)
はっしー:いやいやいや!なんかオヤジギャグっぽくなっちゃいましたけど(笑)。でも、本当に澤本さんのおっしゃるとおりで。地元の人が気づいていない「地方のお宝」って、たくさんあるんですよね。余市はウニもそうなんですけど、あん肝もそうで。東京の高いお寿司屋さんの「鮨なんば」さんとか「東麻布 天本」さんに行くと、余市産のあん肝を使ってたりするんですよ。でも、余市の漁師さんにも会って話をしたんですけど、ほとんど地元では食べないし、「時々、東京に持って行くよ」ぐらいだったんですよね。だから、東京で重宝されてるものが地方の人は全然わかっていなかったりするんですよね。
権八:そういうものなんだ!?
はっしー:だから、そういうものを掘り起こして一緒に商品として盛り上げたり、東京とつなげたりする感じになったらいいかな、と思ってます。