BOVA2023 映像制作の1分アドバイス、隈本遼平さん「人が『面白い』と思えるポイントを問い続ける」

10月1日に今年の課題が公開された、月刊『ブレーン』主催のオンライン動画アワード「BOVA(Brain Online Video Award)」。今回は広告制作の最前線で活躍する一次審査員の皆さんに、若手の頃の経験や、映像制作において意識しているポイントを聞きました。最後には応募者に向けての応援メッセージもお届けします。(本記事は月刊『ブレーン』2023年1月号からの転載記事です)。

第10回BOVA 一次審査員の皆さん
〈ディレクター〉大柿鈴子小野田玄、隈本遼平、金野恵利香洞内広樹
〈プランナー〉有元沙矢香小島翔太佐藤雄介水本晋平吉兼啓介

本日は、AOI Pro. のディレクター 隈本遼平さんのコメントを紹介します。

くまもと・りょうへい

AOI Pro. ディレクター。1990 年生まれ、鹿児島県出身。東京造形大学大学院 デザイン研究領域卒業後、2015 年AOI Pro. 入社。数多くのテレビCM、オンラインフィルム、MVなどの演出を手がける。AD STARS GRAND PRIX、ADFEST GOLD、London International
Awards GOLD、Cannes Lions BRONZE、Web グランプリ Web人賞ほか受賞多数。

 

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Q1. 若手の頃に「成長につながった」と感じた経験を教えてください。

不動産デベロッパー企業のWeb動画で、俳優が丸の内を歩きながら歌うという、1 カットの動画を制作したことを思い出しました。

その時は3 分半の動画を1 カットで、16mmフィルムで撮影することに挑戦しました。制作の過程では色々な問題に直面したのですが、テストを重ねていくことでクリアすることができました。

その案件を通じて学んだのは、何かをつくる時には自分なりの“チャレンジ” を入れ込むことで、自分が今までに見たことがないものを探ったり、答えを見つけていったりすることの大切さです。その過程の中で成長できたなと感じました。

 

Q2.ご自身が演出をする上で意識しているポイントは。

改めて考えると難しいのですが、あえて挙げるなら「この企画の一番面白い部分ってどこだろう?」ということを最初に考えるようにしています。それを見つけた時に演出を考え始められるような流れを意識しています。結局あとで立ち戻ってしまうこともあるのですが(笑)。

そして「その映像を人が見た時に面白いと思えるポイントがどこにあるのか?」ということを常に自問自答するようにしています。実際に制作を進めていく中で、そこで引っかかってしまうこともあるのですが、そのまま考えずに進むより、戻って思考することでジャンプアップしたなと思うことが多いです。
 

Q3. 動画制作を進める応募者にメッセージをお願いします。

期限も迫ってきて色々と考えないといけないことも増えてくると思いますが、諦めずに最後まで粘りましょう!そしたらきっと最後にもっといいアイデアが出てくると思います(多分)。自分が面白いと思えるものを自由に考えるのは楽しい作業になると思います。頑張ってください!

BOVAは2023年1月27日まで応募受付中です。
詳細はこちらから 
 


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