ドールが「TOKYOエシカル」に参加 独自のバリューチェーンプログラムで食品ロス削減を推進

ドールは、東京都が主催する「TOKYOエシカル」にパートナー企業として参加することを発表した。このプロジェクトは、「エシカル消費」につながる取り組みを実施する約90のパートナー企業・団体とネットワークを構築し、エシカル消費を日常にするための社会的ムーブメントを創出するとともに、エシカル消費を実践しやすい環境の整備を目指していくことを目的に立ち上げられたもの。

ドールは2022年6月から、バナナが産地で生産されて消費者が食べる過程で、人・社会・地域・環境などに優しい取り組みを行い、その価値を繋いでいくことを目的とした「バナナエシカルバリューチェーンプログラム」を開始。

プログラムの第一弾は、「量り売り企画」を実施した。これは買いすぎによる家庭内でのフードロスや、包装紙などのプラスチックゴミ削減のため、量販店と提携して同社のバナナ専用秤で量り売りし販売するもの。これまで量販店で実現が難しかった量り売りの環境を、同社が整えることで消費者と量販店双方にとって利用しやすいサービスを実現した。

また「量り売り企画」と合わせ、フルーツロスと家庭で出る生ごみの削減のため、「コンポスト企画」も実施。これは、「量り売りバナナ」などのバナナを税込み1000円以上購入し、キャンペーンに応募した人を対象に選考の上、バナナの皮などの生ごみを微生物の働きを活用して分解・熟成させることで堆肥を作る、コンポストのセットを送るというもの。できた堆肥は家庭菜園で使用する他、同社指定の培土製造会社に送ると、代わりに果物や野菜がもらえる。

「バナナエシカルチェーンプログラム」は消費者庁が主催する「食品ロス削減推進表彰」で環境事務次官賞を受賞した他、環境省の「食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業」に採択をされている。今回はそのプロジェクトを軸に、バナナという身近な商品を通じて、都民へのエシカル消費を普及するため、参加が決定した。

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