サントリー食品インターナショナルは12月16日から、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場にて「サントリー天然水スパークリングレモン」の4DXのシネアドを放映する。対象の映画は同日から公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。サントリー食品インターナショナルが4DXを活用したシネアドを出稿するのは初。
今回のシネアドは、10月6日に同社がSNSやYouTubeで公開した動画「自動販売機の裏技がすごい」を元に制作。ブロガーのARuFaが、サントリーの自動販売機でとある“裏技”をすると、「サントリー天然水スパークリングレモン」をイメージした架空の遊園地「スパークリングパーク」に引き込まれてしまい、園内をジェットコースターで駆け巡る、という内容だ。
4DXのシネアドでは、この映像に合わせて椅子が揺れ、風が吹き、フラッシュが光ったり水しぶきが上がったりする。実際にジェットコースターに乗っているかのような臨場感を楽しめる。
14日に開催されたメディア向けの体験会では、企画を手がけたサントリー食品インターナショナル コミュニケーションデザイン部 伊藤正明氏とCHOCOLATE CCO/クリエイティブディレクター 栗林和明氏が登壇。
伊藤氏は制作の意図について「元のジェットコースター風動画をもっとリアルに疑似体験してもらえないか、と上司と考える中で生まれたアイデア。『サントリー天然水スパークリングレモン』の、飲むと気持ちが晴れ渡るようなフレッシュな世界観をより体感していただけるものができたと思います」とコメントした。
また制作過程について「元の映像の進行に合わせて、“風”“フラッシュ”などの効果を配してつくり上げていった。楽しく作業ができた」と栗林氏。
4DXによって提供できる「体験の深さ」から、今後同社の他の商品でのシネアド展開にも前向きな姿勢を見せた。
本企画は、9月にサントリー食品インターナショナルが開始した「“飲むメタバース”プロジェクト」に端を発する。メタバース上でどのような飲用体験を提供できるか模索するプロジェクトだ。
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まずはメタバースについて知識を深めるため、同社の社員が学び体験する過程をSNSで発信。その後「スパークリングレモン」を題材に、世界観を体現したCG画像を制作し、それを元に先のジェットコースター風の動画を制作して公開した。その時点ではメタバースのワールド制作には至らなかったが、「サントリーらしい着地点」(伊藤氏)として、テレビでその動画を流し、子どもがアナログで“体験”する様子を公開していた。
かわいすぎて尊すぎて泣きそうpic.twitter.com/rP2sDBnoy7
— 栗林和明 (@kri1226) October 16, 2022
今回のシネアド放映は、12月22日まで。