金沢アートディレクターズクラブ(金沢ADC)は12月3日、石川のクリエイターを対象に優れたクリエイティブ作品を募る「kanazawa ADC」の受賞作品を発表した。10回目となる今回、応募総数329エントリーの中から松澤桂氏が手がけた日本酒「F1625 いのたち」が選ばれた。
F1625は、最新のテクノロジーを取り入れ、次の400年を生む新たな提案を行う。
その第一弾にあたるのが「いのたち」で、松澤氏はパッケージデザインとアートディレクションを手がけている。「世界を美しく変える日本酒を、つくり続ける。」というパーパスのもと、「地球と未来に負荷をかけない」という思いから従来のような過剰な包装や装飾を排除した。
「パッケージデザインにおいては、いわゆる『日本酒のデザイン』の在り方から考え抜き、簡素で静かに佇む姿になりました」(松澤氏)。
2022年は3年ぶりの開催となり、2019年12月1日から2022年11月30日までの3年間に発表・使用・掲載された作品がエントリー対象となった。今回は古平正義氏、田部井美奈氏、米村浩氏の3人が審査員を務めた。
主な受賞作品は以下の通り。
Kanazawa ADCグランプリ・中日新聞社賞
・松澤桂/F1625 いのたち
Kanazawa ADC準グランプリ
・木下芳夫/earth music&ecology
・木下芳夫/クタベ画を描こう
Kanazawa ADC賞
・春木正、宮崎昭秀/「MASUNAGA 1905_fw」 篇
・松澤桂/金沢漆器INAZUMA
・木下芳夫/加賀野菜
・一二明子/回文俳句日記 回転角360度+5日
・広田芳樹/フジイエアー
・中林信晃、安本須美枝/ボスケットクッキー
・大谷友理/oterart金澤2022
審査員賞【古平賞】
・松澤桂/主計町茶屋街 み笑
審査員賞【田部井賞】
・清森達士/自社ツール 活版名刺
審査員賞【米村賞】
・松澤桂/HAB 北陸朝日放送 ブランディング
Kanazawa ADC賞パートナー賞
・F1625 ブランドチーム/F1625 いのたち
Kanazawa ADC会員賞
・木下芳夫/金沢未来のまち創造館
Kanazawa ADC会員特別賞
・一二明子/銀塩の中の金沢
新人賞
・広田芳樹/フジイエアー
各部門賞
A.ポスター部門
・木下芳夫/くらしき天文台
B.新聞雑誌広告部門
松澤桂/地方局の新年企業広告2021-2022
C.ジェネラルグラフィック部門
・テリー/「明日への74」
D.パッケージ部門
・松澤桂/おウチで稲作
E.マークロゴ部門
・都原健/図書館のグッズ用アイキャッチ
F.環境・空間部門
・橋本謙次郎/金沢ADC2019展
G. TVCM・映像・プロモーションビデオ部門
・寺井剛敏、木下芳夫、春木正/雪吊りとこも掛け KANAZAWA YUKITSURI KOMOKAKE
H. WEB・インタラクティブメディア部門
・鈴木伸嘉 よねだみむね/山めぐりデジタルスタンプラリー 「山印」
I.複合部門
・木下芳夫/金沢未来のまち創造館
J.自主制作部門
・ミドリ-ムシ/誰かを傷つけるその前に