現代アートを「ボブネミミッミ」化、AC部の新たな試みを体験できる展覧会

クリエイティブチーム「AC 部」による 個展「AC-bu | MoBA -現代美術館展- Museum of BOB ART EXHIBITION」が、東京・日本橋三越本店 本館 6 階コンテンポラリーギャラリーにて開催中だ。

AC部は、1999年に結成されたクリエイティブチーム。クライアントワークをコミッションワークと捉え、様々な媒体において、斬新で実験的作品を発表し続けている。2014 年、高速紙芝居「安全運転のしおり」が第18回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出。 2019年「Powder / New Tribe」がアヌシー 国際アニメーション映画祭の受託部門にノミネート。2020年、クリープハイプ「愛す」が第24回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出されている。近年では、漫画家・大川ぶくぶ氏原作のアニメーション作品「ポプテピピック(POP TEAM EPIC)」内で展開した作品「ボブネミミッミ(BOB EPIC TEAM)」における独自の世界観やキャラクター「イルカのイルカくん」などで知られている。

本展では、「ボブネミミッミ」の役割(機能)と方法論(技術)を再考し、商業アニメーションからジャンルを超え、現代アート作品として昇華させることを目指したという。コンテンポラリー・アートの文脈に刻まれた偉大なるアーティスト達による「独自性の高いシグネチャー作品」を中心に、アプロプリエーションの手法を用いて再構築し、敬意を持って創作。会場には、20点を超える新作のペインティングや立体作品が並ぶ。そして、架空の美術館としてギャラリー内に展開された空間は、体験型の展覧会としても楽しめる構成になっている。

さらに会場内の特別展示室では、放映と同時に大きな話題となった高速紙芝居「ヘルシェイク矢野」の原画やストーリー内で登場する実物の「除夜のギター(108 弦)」も展示している。

会期は、1月9日まで。

「AC-bu | MoBA-現代美術館展-Museum of BOB ART EXHIBITION」

会期:開催中、2023年1月9日(月祝)まで
会場:日本橋三越本店本館6階コンテンポラリーギャラリー
時間:10時~19時 (日本橋三越本店の営業時間に準じる。最終日は17時閉場)
入場料:無料


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