SNSやサイトのモニタリング・炎上対策事業を行うアディッシュは、ネット炎上リスクを可視化する「炎上リスク診断」サービスを無料で提供している。ヒアリングシートをもとに17の設問に答えると、炎上対策として「改善」が必要なところはどこかをフィードバックしてくれる。
強化すべき対策が分かる
その設問内容は、「自社で発生する可能性のある風評被害を洗い出しているか」「従業員にSNSに関する教育を定期実施しているか」など、社内における体制づくりを問うものだ。社員でモニタリングしている企業も、ツール等を導入している企業も、この「炎上リスク診断」を受ければ、自社のリスク対策の「現在地」を知ることができる。
診断後のフィードバックでは、経営体制、社内規定、従業員教育、SNS管理体制、広報体制、社内体制の6つの視点から、改善が必要な部分についてアドバイスがもらえる。例えば、リスクの把握に課題がある場合は、損害額の試算(無料)を行うケースもあるという。
自社リスクへの共通認識を持つ
「炎上リスクに対する認識は、一人ひとり異なるものですが、軽視していると大きなリスクになり、炎上にもつながりかねません。客観的な視点でリスク診断を行うことで、社内で同じ危機意識を持ち、関心度を高めることになりますし、自社にとって優先して取り組むべき項目も明確になります」とアディッシュ経営戦略室の折原佑斗氏は言う。
炎上リスク診断のフィードバックシートがきっかけとなり、自社にとってのリスクが可視化されたことで、対話が生まれ、社内での意識が変わり、炎上対策を強化した企業も出てきているという。
現状の対策で十分かを確かめたい、また炎上リスクに対して社内の関心を高めたい、という企業にとっては、こうした診断が組織の危機管理力を高める機会になる。
「自社ではSNSを利用しないから炎上しない、と誤解されているケースもありますが、アカウントを持っていない企業でも炎上は起きます。企業リスクについて何かしら懸念を持っている広報担当者に、炎上リスク診断を試してみてほしいです」。
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