40年以上、映画への熱が冷めたことは一度もない―戸田奈津子氏(「私の広告観」出張所)

月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回は、映画字幕翻訳家、通訳者として長年活躍されてきた戸田奈津子さんが登場します。

 
Q1.約40年以上、映画字幕翻訳をされてきて、別のキャリアを考えたことはありませんでしたか?

辞めたいと思ったことはこれまで一度もありませんでしたね。最初の20年は仕事がなかったけれど、それでも諦めようと思ったこともなかった。だって映画が好きだから。好きなものに対しては、頑張れますよね。恋愛と同じです(笑)。

Q2.好きな広告はありますか?

アートディレクター、デザイナーの石岡瑛子さんが手掛けられた広告が好きです。私は決して広告に詳しいわけではないのですが、作品が持つパワーやインパクトがものすごくて。展覧会を観に行ったことがあるのですが、衝撃的でしたね。ポスターなどのグラフィックデザインから衣装デザインまで、こんなに才能あふれる人がいるのかと驚きました。
最近はテレビを見る機会が減って広告に触れる機会も少ないのですが、面白い広告であれば、やはり自然と見たいと感じるはずです。広告の制作に携わる方たちには、価格や商品のスペックを訴求するだけではなく、消費者が興味を持てるようなメッセージを込めた広告を期待しますね。
 

戸田奈津子氏のインタビュー記事は
月刊『宣伝会議』2023年1月号(12月1日発売)に掲載

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