2023年三が日の視聴率ではテレビ朝日がゴールデンタイムで9年連続トップとなった。しかし、篠塚浩社長は年頭のあいさつで、「視聴者のコンテンツ利用の変化がコロナを経てさらに加速しており、後戻りはしない状況」などと危機感もにじませている。
正月三が日の主要テレビ番組で個人視聴率が最も高かったのは、テレビ朝日の『芸能人格付けチェック! 2023お正月スペシャル』(午後6時からの第2部)の13.1%だった。22年の放送と同じ。第1部(午後5時〜)は6.9%で、昨年の7.3%から下がった。元日分は1月2日に、2日、3日の分は、5日にビデオリサーチが発表した。
テレビ朝日が好調で、三が日では、「相棒 season21 元日スペシャル」(午後9時〜)も個人視聴率は8.1%、世帯視聴率は13.9%と高視聴率。夜7時〜10時の〈ゴールデンタイム〉では9年連続、夜7時〜11時の〈プライムタイム〉では15年連続のトップとなった。2022年の年間でも、個人視聴率はプライム帯でトップ、世帯視聴率は全日とプライム帯でトップの2冠。
2日はテレビ朝日『夢対決2023 とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル』第二部(夜7時〜)が個人視聴率7.8%。3日は同『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん新春SP』が個人視聴率7.5%だった。
テレビ全体の総個人視聴率(PUT)は22年、下降傾向にある。テレビ朝日の篠塚浩社長は年頭の挨拶でPUTの低下にふれ、「視聴者のコンテンツ利用の変化がコロナを経てさらに加速しており、後戻りはしない状況。グループとして、ヒットするコンテンツを生み出すことが最も重要な仕事であり、さらに、そのコンテンツをどう視聴者・利用者に届けるか、どう宣伝・マーケティングするか、さらにどうマネタイズするかも、これまで以上に大事になっていることを痛感している」とした。
そのほか、各日を順位付けしたものは以下のとおり。