セイコーグループはSEIKO HOUSE GINZA(東京・銀座)のショーウインドウにて、2023年の干支・うさぎをモチーフにした年末年始の特別ディスプレイを展開している。ディスプレイ期間は1月1日から1月11日19時まで。
同施策では、複数のレイヤーで立体的に構成されたディスプレイの中を、カラフルな最大50 匹のうさぎが自由に跳ねる様子を楽しむことができる。このうさぎは、彫刻家・小黒アリサ氏の木彫作品「球獣」シリーズのうさぎを3Dスキャンしてデジタルデータ化したもの。
ショーウインドウの内側には、月面とうさぎをイメージしたオブジェクトが設置されている。その月面とガラス面に、ショーウインドウ内にある計8 台のプロジェクターから映像を投影し、オブジェクトと映像による幻想的かつ立体的な演出を実施。また、ガラス面を越えて道路にうさぎの足跡を投影することにより、つい近づきたくなる仕掛けをつくり出した。
また、内側に設置された3台のカメラを用いてセンシングし、ガラス面に近づく人を認識すると、うさぎの映像が人に近寄ってくる仕組みとなっている。ガラス面に掲出されている2 次元コードをスマートフォンで読み取ると、3D 映像のうさぎから「希望のうさみくじ」を受け取ることができる。来場が難しい人に向けて、SNSでも同企画を展開した。
なお同施策は、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞の元旦広告でも展開した。二次元コードを読み取り特設サイトにアクセスしたのち、紙面を読み取るとARが起動。紙面上を飛び回るうさぎのうち1匹がやってきて、おみくじを案内してくれる。
SEIKOは例年、正月に干支にまつわるディスプレイを制作しているが、本年は電通のR&D組織であるDentsu Lab Tokyoが連携。企画に携わったクリエーティブ・ディレクターの大瀧篤氏は、次のようにコメントしている。
「今回は、うさぎをモチーフにしつつ新チャレンジを盛り込むことにした。一番の挑戦は、銀座の街を彩るだけではなく、日本中へ希望を繋ぐ』というアイデア。元旦から銀座のうさぎが立体的に動き出す仕掛けに加えて、元旦新聞の広告でもAR を通じて希望のうさぎと出会える体験づくりをした」。
スタッフリスト
- 広告会社
- 電通+和光
- 制作会社
- Dentsu Lab Tokyo+UltraBlack+Dentsu Craft Tokyo+WOW+アドブレーン+電通ライブ
共通(ショーウインドウ+新聞AR)
- CD/AD
- 塚本哲也
- CD/クリエーティブテクノロジスト
- 大瀧篤
- クリエーティブテクノロジスト
- 三浦慎也、諸星智也
- C
- 藤本宗将
- AD
- 塚本哲也、中村直人
- AE
- 丸島一恵、古賀明成
- Pr
- 松本章太郎
- TD
- 西村保彦、村田洋敏
- FE
- 田辺雄樹
- WebD
- 川崎麻由
- 演出
- 牧野滋
- CG
- 牧野滋、松永麟
- モデリング/アニメーション
- TANGE FILM
- 音楽
- 畑中正人
- CG/Pr
- 松井康彰
- D
- 簑原章一郎、並木結花、平山弘一郎
- GR/Pr
- 川島光晶
ショーウインドウ
- AD/ディスプレイデザイナー
- 武蔵淳
- D/ディスプレイデザイナー
- 奥田雄一
- 彫刻家
- 小黒アリサ
- Pr
- 高橋祥伸
- 造形
- 車屋康弘
- ライティングデザイナー
- 矢野大輔
- 撮影
- 大木大輔