世界文化遺産登録30周年記念広告に、これまで「見たことがない」姫路城

兵庫県姫路市にある姫路城は「白鷺城」の愛称で知られ、「行きたいお城」「好きな城」といったランキングで上位に入ることが多い人気の城。1993年12月には、奈良の法隆寺地域の仏教建造物とともに、日本で初の世界遺産に登録されている。そして今年、姫路城は世界文化遺産登録30周年という節目を迎える。

そんな姫路城の広告が、2022年12月31日に神戸新聞に出稿された。これは、神戸新聞主催連合広告として企画されたもの。30段広告の紙面いっぱいに広がるのは、青い闇に浮かぶ姫路城の写真。そこには「姫路城白漆喰総塗籠造」の文字が記され、日英併記のボディコピーでは姫路城の美しさの秘密が明かされる。

「姫路城の新たな魅力を表現する原稿を目指しました。レイアウトは30段を有効活用し、お城を縦向きに大きく配置。コピーは見開いて横でまず日本語、縦にしても英語で読めるようなデザインに。別名“不戦の城”と云われる所以を解釈し、平和へのメッセージを感じさせています」(コピーライター 渡邊千佳氏)

「歴史のあるお城なのでオールド書体で雰囲気を出したいなと思いつつ、全てをオールドにしてしまうと読みづらい印象だったので、かな部分は秀英3号、漢字部分はきっちりとしたリュウミンにしています」(アートディレクター 宇崎弘美氏)

絵のように見える写真は、年末最後の満月の夜に月明かりのみ、長時間露光で撮影を行い、見たことのない美しさを狙ったという。撮影は、大林組や伊藤忠商事の企業広告を手がけている興村憲彦氏。
「SNSでは姫路城のファンの方に大変喜んでいただき、一般では平和について考える議論が起こるなど様々な反響がありました」(アートディレクター 宇崎弘美氏)

スタッフリスト

企画制作
電通
CD+C
渡邊千佳
AD
宇崎弘美
P
興村憲彦
Pr
上間集
BP
山本晃司
製版
日庄

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター


 

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