消費者庁は1月18日、キリンビバレッジに対し、1915万円の課徴金納付命令を出した。22年9月に措置命令を出したジュース商品の優良誤認表示について、防止策が十分でなかったと判断した。キリンビバレッジは「表示のチェック体制を強化し、再発防止に努める」とした。
課徴金の対象となったのは、ミックスジュース「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」のパッケージで、「厳選マスクメロン」「900ml まるごと果実感 濃縮還元 メロンテイスト 果汁100%」「100% MELON TASTE」などと表示し、あたかも原材料の大部分がメロン果汁であるかのように訴求していた。実際は原材料の98%はぶどうやりんごなどの果汁で、メロンの果汁は2%ほどだった。
キリンビバレッジは、昨年9月末時点でパッケージ内容を変更して販売している。現在の商品の表示は「厳選果汁」「100% MIXED JUICE」などに変更したほか、「※メロン果汁2%使用」の表記と、パッケージ写真もメロンを前面に押し出したものから、りんごやぶどう、バナナが含まれる写真に差し替えるなどしている。
課徴金対象期間は2020年6月9日から22年9月28日までで、売上の3%。