消費者庁は1月20日、二酸化塩素を用いた製品を開発・販売するCLO2 Lab(兵庫・西宮)に、同社の製品「Oxider(オキサイダー)」の景品表示法違反(優良誤認)で、1089万円の課徴金納付命令を出した。
CLO2 Labは「オキサイダー」のパッケージや、テレビCM、動画広告で、「室内空間の菌・ウイルス・悪臭を除去!」「空間全体に浸透 菌やウイルスを除去」などと表示していた。消費者庁は裏付けとなる根拠がないとし、「優良誤認」と判断。21年12月16日付で、CLO2 Labに措置命令を出していた。パッケージに併記していた「・使用環境で、菌・ウイルス・カビ・ニオイ除去効果は異なります。」などの表示も、「一般消費者が受ける商品の効能の認識を打ち消すものではない」とした。
課徴金の対象期間は2019年7月1日から21年2月15日まで。期間中の「オキサイダー 置き型 90g」「同180g」「同320g」の売上高は約3億6300万円で、課徴金はその3%。
CLO2 Labの前社長の安部幸治氏は、純粋二酸化塩素液剤とそれを含有するゲル剤で特許を取得。大幸薬品は同特許の通常実施権を得て、空間除菌をうたう「クレベリン」を開発、2005年に発売した。安部氏は06年に大幸薬品の専務取締役に就き、「クレベリン」の製造開発指導と拡販を推進していたという。
CLO2 Labは2017年創業。「オキサイダー」は翌18年にクラウドファンディングサイト「Makuake」限定での発売を経て、商品化した。