近畿大学は1月3日と1月4日、毎年恒例の新聞広告を全国紙やスポーツ新聞など11紙に掲載した。今年の広告で使用したのは、AIが作成した架空の人物画像。「近大のイメージ」という抽象的なものを表現するため、近畿大学の情報学部の1年生(通称:コードネームK)が、実在する近大生の顔写真200枚をAIに学習させ架空の近大生を生成した。
近畿大学では毎年正月に新聞広告を掲載しており、そのユニークさがたびたび話題になる。2023年のテーマは、「上品な大学、ランク外。」。大学の所信表明でもある正月の新聞広告は、広告を見た人に「近大ってやっぱおもろいし、すごいな」と思ってもらうことがゴールなのだという。
「ただ面白いだけじゃなく、すごい実績を知ってもらうことが大事だと思いました。議論を重ねる中で、調査会社が出した大学イメージ調査での『近大のイメージ』の上位結果と『企業が求める学生のイメージ』の上位結果が合致する、という事実を発見。これだ!ということで、『今社会に求められる人材とは近大のイメージそのものだ』をいうメッセージをテーマに。しかしキャッチコピーは近大らしいユーモアが伝わるよう、あえて『上品な大学』というランク外だった調査結果を採用。何の話?と思ってボディコピーを読んだら、実は近大すごかった!となる構造にしました」(電通 クリエイティブディレクター 佐藤朝子氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+大阪宣伝研究所+グラフテクノ
- CD+企画+C
- 佐藤朝子
- 企画+C
- 福居亜耶
- 企画
- 近畿大学広報室
- 企画+AD
- 佐々木楓
- AD
- 小村純太
- D
- 山本将平
- 画像生成
- コードネームK(近畿大学情報学部1 年生)
- Pr
- 今泉拓也
- 製版
- 上坂誠
- AE
- 大西和博
- 掲載
- 15段:朝日・読売・毎日・産経・日経・スポニチ・日スポ・サンスポ・スポ報・デイスポ(1/3 大阪本社版)、11段:夕刊フジ(大阪支社版 1/4)
ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター