NTT コミュニケーションズは2020年8月、リモートワークでもオフィス空間にいるようなつながりを感じられるオンラインワークスペース「NeWork」をリリースした。
リアルの場のつながりを補完
「NeWork(ニュワーク)」はリモートワークによって失われた、リアルの場のコミュニケーションを補完する機能を有するオンラインワークスペースだ。空間内には従業員個々人のアイコンや、チームや会議体ごとに集まる「バブル」が点在し、俯瞰で個人やチームの状態を把握できる。バブルの中で打ち合わせが行われた際は、飛び入りで参加したり、「聞き耳」の機能で傍聴したり。
個々人のアイコンは「ウェルカム」「フラット」「ゾーン(集中時間)」という三段階でモードを表示でき、状況に応じて雑談などを気軽に始めることができる。「緩やかにつながりながらアイデアを出し合えるよう、会話やコミュニケーションの余白をデザインすることを重視しました」(NTT コミュニケーションズ コミュニケーション&アプリケーションサービス部 大野智史さん)。
コロナ禍の中、約2カ月で開発するにあたり、先端的な職業に就く十数名のほか、約800人に調査を実施。リモートワークにおける課題をヒアリングしUX・UIに反映した。現在は災害時の状況確認や、不登校の学生が遠隔で授業を受ける際のサポートとしても活用可能性を広げている。
審査員講評:
デジタルで人々のあるべき体験を実装し、社会の基盤をつくるという強い意志のもとで、単にリアルな業務空間の代替性や効率性を追求するのでなく、デジタルの特性でチームメンバー間の回遊性を高めている。会話誘発のハードルを下げて雑談が活性化するなど、メンバーの創造的な行為を促せるインタラクション・デザインがなされ、ビジネス上のコミュニケーションだけでない、教育や趣味などを通じたコラボレーションを豊かにする可能性も認められる。
デジタルで人々のあるべき体験を実装し、社会の基盤をつくるという強い意志のもとで、単にリアルな業務空間の代替性や効率性を追求するのでなく、デジタルの特性でチームメンバー間の回遊性を高めている。会話誘発のハードルを下げて雑談が活性化するなど、メンバーの創造的な行為を促せるインタラクション・デザインがなされ、ビジネス上のコミュニケーションだけでない、教育や趣味などを通じたコラボレーションを豊かにする可能性も認められる。
水野 祐(みずの・たすく)
弁護士/シティライツ法律事務所/
ユニット18(システム・サービス)
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NTTコミュニケーションズ株式会社
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