アマゾンの2022年第4四半期の広告事業の純売上高は、前年同期比19%増の115億5700万ドルとなった。初めて100億ドルの大台に乗せた。通年ではサブスクリプション事業を超えた。グーグル(アルファベット)や、Facebook、Instagramなどを有するメタの広告事業は同比減とする中、成長を見せている。
主力の直営オンラインストアの純売上高は、前年同期比2%減の645億3100万ドルだった。構成比で次点につけるマーケットプレイス(外部事業者による出品)事業は、同比20%増の363億3900万ドルとなった。
有料会員サービス「Amazonプライム」によるサブスクリプション事業は、同比13%増の91億9800万ドルだった。通年ではサブスクリプション事業は352億1800万ドル、広告事業は377億3900万ドルで、広告売上高が「Amazonプライム」を抜いた。
広告事業は「アマゾンプライムデー」などのセールイベントとも相乗効果がある。アマゾンは広告事業に関連して、22年末のブラックフライデーやサイバーマンデーの顧客に対して再びアプローチすることは、ロイヤルティの向上に寄与するとアピールしている。
アドビによると、2022年7月の「アマゾンプライムデー」の総消費額は、前年比8.5%増の119億ドルで、同月の米国小売売上高を押し上げた。「プライムデー」は23年も6〜7月に開催を予定する。
メタの広告事業の2022年第4四半期の収益は312億5400万ドルで、前年比4%減。アルファベットの同期の広告事業収益は、同比3.6%減の590億4200万ドルだった。