マイクロソフト、Bingに対話式AI ブラウザで資料まとめや文案作成も

マイクロソフトは2月7日、検索エンジン「Bing」とWebブラウザー「Edge」に、対話式のAIテキスト生成機能を導入すると発表した。「Bing」に導入するのは、「ChatGPT」を開発するオープンAIが、検索専用にカスタマイズしたもの。「ChatGPT」よりも高速で正確だという。7日時点では限定公開だが、数週間以内に、数百万人規模で試用できるようにする。

「Bing」では、「段ボール箱とペットボトル、紙とひもだけを使って4歳児でもできる工作を教えて。」など、込み入った検索ワード(クエリ)に対して、Web上の情報を収集して、回答を生成するようになる。通常の検索結果の右側に表示する。「ChatGPT」は回答の基になるテキストが2021年までのものとされるが、「Bing」では、検索対象になるデータベース(インデックス)に準拠し、より新しい内容の回答が生成される模様。検索ランキングなど、検索結果自体もAIによって強化した。

「Edge」にも対話式AIを組み込む。対話形式で文章の要約や、表にまとめるといった作業を指示できるようにする。SNSへの投稿など、文章作成も可能だという。
「Edge」にも対話式AIを組み込む。対話形式で文章の要約や、表にまとめるといった作業を指示できるようにする。SNSへの投稿など、文章作成も可能だという。

 

検索サービスへの対話式AIの導入は、グーグルが2月6日にも発表したが、Webブラウザー「Chrome」に搭載するかどうかは明かしていない。

2009年1月〜23年1月の日本国内の検索エンジンの利用シェアの推移。Statcounter GlobalStatsのデータ
2009年1月〜23年1月の日本国内の検索エンジンの利用シェアの推移。Yahoo!が減少している分を、Google検索やBingが奪い合っている。AIによる“回答”が普及すれば、順位が入れ替わる可能性も

 

マイクロソフトはオープンAIと提携しており、ことし1月には新たに数十億ドル規模で出資すると発表した。オープンAIは、イーロン・マスク氏や、ペイパル創業者のピーター・ティール氏らが寄付し、設立した非営利団体。

 


 

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