ブランド生誕115周年を迎えた2023年、コンバースはコーポレートロゴをはじめとするビジュアルアイデンティティを一新。新たなコーポレートロゴは70~90年代のロゴをベースに、力強さと洗練性を再構築したデザインを、そしてブランドビジュアルやカートンにはオールスターにゆかりの深いトリコロールカラーを採用している。
そして、今年1月30日から新たなビジュアルアイデンティティを使い、オールスターの次世代モデルとなる「ALL STAR Ⓡ」のアウトドアメディアを開始した。
新モデル「ALL STAR Ⓡ」のコミュニケーションを手がけたのは、アートディレクター 小杉幸一氏とクリエイティブディレクター 井手康喬氏だ。「ALL STAR Ⓡ」のコミュニケーション開発は、2022年初頭から始まったという。
新モデル発売にあたり、街全体を使ったイベントやジャック施策、古着店を含む街のお店やファンを巻き込んだアクティベーション、話題化を狙ったWeb施策、コンバースマニアもうなるインサイトコピー群キャンペーン、オールスターファンのアーティストとのコラボレーションなど、コンバースとクリエイティブスタッフでさまざまな企画を考え、議論を続けた。その結果、「CONVERS ALL STARというブランドは、シンプルなプロダクトヒーローのブランドであり、そのブランドメッセージや主張はニュートラルであるべき」という考えのもと、解釈や色をつけずに正々堂々とプロダクトを中心に据えたプロダクトヒーロー型の広告をストリートで展開することに至った。
「実は葛藤がなかったわけではありませんでした。長い時間をかけて、気合いをいれていい企画をたくさん考える最中、そんな正拳突きみたいなものがいいと思いながらも、せっかく企画したアイデアを捨てきれずにいました。そこをクライアントの皆さんが、オールスターの広告の在り方はやっぱりこういうことだと思う、と最終的な決断をしてくださいました」
本商品は高機能カップインソール「REACT2.0」を搭載し、各パーツには「RECYCLE」素材を採用。さらにディテールとシルエットを「REFINE」したという特徴があり、アートディレクションで注力したのは「ALL STAR Ⓡ」が持つ3つのR(React、Refine、Recycle)を伝えること。変わらないまま進化したありのままの姿をすてきに見せることだった。現在展開されているポスターには、堂々と真ん中に据えられたプロダクトの上に、本商品の特徴である「R」の部分が丸く囲まれて強調されている。
同時期にローンチした新アパレルライン「CHUCK TAYLOR CLOTHING」も、同じチームが企画制作を担当。これは、ALL STARの別称である「CHUCK TAYLOR」の名を冠したアパレルブランドだ。「チャックテイラー、服になる。」というストレートなキャッチフレーズで動画やビジュアルを展開している。
「ALL STAR Ⓡ」のアウトドアメディアは、東京・裏原宿のロングボードでの掲出他、東京・大阪・福岡のシティスケープで展開中。また、2月13日からは、名古屋のシティスケープでも掲出が始まっている。
スタッフリスト
共通
- 企画制作
- 博報堂+博報堂ケトル+onehappy+Headlight+博報堂Gravity
- CD
- 井手康喬
- CD+AD+D
- 小杉幸一
- 企画
- 内田翔子、荻原海里、内山智義
- Pr
- 重村洋佑
- AE
- 柘植克之、廣瀬大士、佐藤帆乃香
ALL STAR R
MOVIE
- 演出+モーショングラフィックス
- 稲田 開
GR
- 撮影
- 岡祐介
- レタッチ
- 畠山祐二、吉岡直人、 服部伸崇 、羅浚偉
CHUCK TAYLOR CLOTHING
MOVIE
- PM
- 佐藤輝
- 演出+撮影
- 亀井慎太郎
- 撮影助手
- 本田龍介
- 照明
- 濱田博次
- 照明助手
- KAN、 山田 陽平 、渡邊祐
- 美術
- 川村恵美
- 美術アシスタント
- 久保山郷、下地航輝
- ST
- 本田匠
- HM
- NORI
- 音楽
- 菅原 一樹
- モデル
- 月 、林久貴
- 撮影協力
- TIMBER CREW
GR
- 撮影
- 岡祐介
- レタッチ
- 中西信