親子で学べる体験型イベント「みっけ展」に、3日間で延べ7800人が訪れた。読売テレビ本社(大阪市中央区)で2022年12月9日〜11日に開催した。主催は読売テレビグループで、インターネット事業を手がけるytvメディアデザイン。Webメディア『anna(アンナ)』の運営などに携わっているが、オフラインイベントへの事業進出を模索する。今後も「みっけ展」の継続開催や、商業施設などでの出張開催も検討したいとしている。
来場者は小学校低学年までの子どもを持つ母親層が多く、土日は満員に。最長で1〜2時間ほどの待ち時間が発生するほどの盛況となった。来場者アンケートでも再来場意向が95%と満足度が高く、初日や2日目に来た人が再び来場するケースも少なくなかったようだ。なお入場料は無料。
会場では、タカラトミーアーツが玩具の体験コーナーを設けるなど、企業もブースを出展したり、サンプリングなどを実施。子ども向けロボットプログラミング教室を運営するProgLab(プログラボ)のブースでは、これまでのイベント出展の中でも最多レベルの体験人数を記録したという。
「みっけ展」のテーマは発見、学び。運営に携わったytvメディアデザインの筒井麻由氏は、「教育への意識の高い方に多くご来場いただけたと思います」と話す。
「コロナ禍でなかなか知育につながるようなイベントをやっているところも減ってしまったので、週末を利用して遊びながら発見、刺激になるような場所を探していた方が多かったのではないでしょうか」(筒井氏)
用意したコンテンツは、床に表示されるひらがなの中から、モノの名前を見つける「もじみっけ」や、さまざまな場所の景色を一度に体験できる「いいとこみっけ」、投影した自分の顔のパーツが回転する「へんがおみっけ」など9つ。BUTTON(ボタン)とSARRYWORKS(スターリーワークス)とともに企画制作を進めた。
「9つのコンテンツは、できるだけ来場したお子さんが幅広く楽しめるように、難易度にばらつきをもたせました。ひらがなを習っていれば『もじみっけ』。まだ習っていなければ、より視覚的な楽しさがあるコンテンツなど、すべてを通じて体験できなくても発見があるようなコンテンツを用意しようと考えていました」(ytvメディアデザイン 内藤こころ氏)
来場者からは、「有料でもいいので、待ち時間をもっと少なくしてほしい」という声もあるなど、反応は上々だ。
「数字的な部分だけでなく、リアルイベントはコミュニケーションの深さがあり、関係を築くのに力を発揮すると感じました。同様のイベントを開くことで喜んでいただける方は少なくないと思いますので、これからも大阪だけでなく、近隣府県の商業施設や自治体などと組んで開催できたらと考えています」(筒井氏)
地上波やSNSで露出・来場者からの波及も
初開催のイベントで、しかもコロナ禍という逆風の中、多くの来場者につながったのは、読売グループのメディア力が背景にある。
「みっけ展」を何で知ったか、というアンケート回答では、Webメディア『anna』のSNSアカウントもしくはSNS広告が約40%、地上波での告知が約20%、そのほか、友人・知人の口コミが約20%だった。そのほか、『anna』のWeb特集記事やチラシ、ポスターといった構成だった。
SNS広告は、ytvメディアデザインの広告配信を担当する部署と連携し、大阪在住の母親層などにターゲティング。「SNSにおいては、特に初日にご来場された方がSNSに投稿されていたのも大きな追い風になったのではないかと思います。『anna』読者の方以上にも波及していて、『初めてフォローします』という方もいらっしゃいました」(内藤氏)
テレビでは、読売テレビ放送が、報道番組『かんさい情報ネットten.(テン)』で生中継したほか、朝の情報番組『朝生ワイドす・またん!』など、複数の番組で取り上げた。同局のアナウンサーや、番組に出演する気象予報士が自身のSNSアカウントで投稿するなど、予想外の後押しもあった。
「イベントの運営にもグループ会社の支援を仰ぎました。主催としては当社となっていますが、読売テレビグループの信頼感や、それぞれが蓄積してきた知識やノウハウを結集したからこその開催と成果だったのではないかと思います」(内藤氏)
来場者にいかに楽しんでもらうか、という点を重視し、会場スタッフへの指示も気を配っている。お客様が一つのブースに滞留しすぎないよう促したり、走り回ってケガをしないよう安全を意識しつつ、「ブースには受付担当のほか、お子さんと一緒になって遊ぶスタッフも配置しました。遊び方のレクチャーもしつつ、トラブルが生じないようにする意味もあります。また、企業のポスターに2次元コードなどがある場合は、積極的に『読み込むとおトクです!』などといった呼びかけもしました」(内藤氏)
「手持ちのカードが増えた実感があります」と話すのは筒井氏だ。
「今回、ytvメディアデザインはWebだけではない、というふうに思っていただけたのではないかと思いますし、私たちとしても、『anna』に記事を出したり、SNSで広告を打ったりするだけでなく、イベントも開催できる、という自信を持てたと思います。次につなげたい発見も多くありましたし、当社の恒例イベントに育てられたらと思います」(筒井氏)
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