東京・新橋にあるクリエイションギャラリーG8で、2月16日から「仲條正義名作展」が始まる。
仲條氏は東京藝術大学美術学部図案科卒業後、資生堂宣伝部などを経てフリーとなり、1961年に仲條デザイン事務所設立。40年以上にわたって資生堂の企業文化誌『花椿』のアートディレクターを務めたほか、ザ・ギンザ、タクティクスデザイン、資生堂パーラー、松屋銀座、ワコールスパイラル、東京都現代美術館など、長いキャリアの中で数多くのグラフィックデザインを手がけている。また、表参道・HBギャラリーでは、毎年絵の展覧会を開催、2021年には作品集『仲條 NAKAJO』を上梓した。完成された美を疑い、自分を疑い、壊すところから新しい表現に向かって挑み続けた仲條氏は、2022年10月に逝去。88歳の生涯を、現役のデザイナーとして貫いた。
本展会場であるクリエイションギャラリーG8で、仲條氏は2002年に「仲條のフジのヤマイ」、2003年に「続・フジのヤマイ」、2009年に服部一成氏との二人展「仲條服部八丁目心中」を行っている。会場には過去の展覧会の出品作品のほか、仲條氏の手がけたポスター、ロゴ、エディトリアル、パッケージなどから作品を厳選して展示。また、手描きの印刷原稿、仲條語録や文章も紹介される。
なお「仲條正義展」は、3月25日から青森県・八戸ブックセンター ギャラリー、4月22日から八戸市美術館 ギャラリー1・2でも開催予定だ。
仲條正義名作展
会期:2月16日(木)〜3月30日(木)
会場:クリエイションギャラリーG8
時間:11時~19時 日曜・祝日休館
入場無料