カラオケ「JOYSOUND」を展開するエクシングは、「のど自慢の日」「カラオケの日」の1月19日、日経新聞に広告を掲載した。三本の点線に沿って折り曲げ、角度を変えて新聞を見ることで、広告に描かれている男性の表情が変化するというもの。
中央に大きく打ち出した男性のモデルは、同社取締役社長の水谷靖氏。長引くコロナ禍を背景に苦境に立たされてきたカラオケ機器メーカーの立場から、同じく、さまざまな立場で奮闘している多くの人に向けて、「カラオケで思いっきり歌って、笑顔になっていただきたい」という、エールを込めた。
「社長以外の全役員が、社長の顔で世の中を笑わせることに大賛成してくれました」と話すのは、本企画のアートディレクターを務めた電通の山口さくら氏。
キャッチコピーは、「気づけば笑顔。カラオケは全ての歌が応援歌。」。曲のジャンルはさまざまでも、カラオケで歌う全ての歌は、いつでも歌う人の感情に寄り添い、気づけば心から笑顔にしてくれる強いチカラがあるというメッセージが込められている。
「『人は幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなんだ』という好きな言葉がありまして、この広告はそれが裏テーマです。カラオケにもそんな力があるのではと思っていて、歌っていると気付けば笑顔になる、カラオケがそんな場所であることを思い出してほしい、という気持ちでこの広告をつくりました」(山口氏)。
コピーを手がけた電通のコピーライター 鎌田明里氏は次のように語る。
「カラオケの帰り道は、みんな笑顔だと思うんです。明るく盛り上がる曲だけでなく、しんみりしたり、シャウトしたり、暗く沈むような曲もある。色んな感情に寄り添ってくれて、思いきり声を出せば、スッキリして元気になる。ここでは、どんな歌も自分への応援歌だと思い、このコピーを考えました」(鎌田氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+たき工房
- AD
- 山口さくら
- C
- 鎌田明里
- D
- 長田昂大、隈井美歩
- I
- 今中信一
- STPL
- 森本紘平
- Pr
- 山田建太、長井一磨
- 製版
- 子田純一
- AE
- 前田泰弘
- 掲載
- 日経(1/19)